タイヤのサイズで考えるクロスバイクの選び方
クロスバイクを選ぶにあたり、とても重要な箇所となるのがタイヤです。タイヤのサイズと一口に言っても、太さの違いやホイールの大きさなど、走り心地に多大な影響を与えるパーツなため、様々な種類が存在します。
自分好みのクロスバイクを選ぶためにも知っておかなければならないタイヤのスペックの見方や、サイズごとの走り心地について解説します。
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クロスバイクの乗り心地はほぼタイヤで決まる!
はい、タイトルの通りですが、そういっても過言ではありません。例えばロードにマウンテンバイクのゴツゴツしたタイヤを履かせると、乗り心地やスピードの維持は、ママチャリの方が優れてるなんて事も。
それほどタイヤというのは、クロスバイクの乗り心地に影響します。基本的には、ホイールの径は大きい方が高速巡航性能が高くなりますし、タイヤの幅は細ければ細い程にスピードが出しやすくなるのです。
タイヤのスペックの見方『700c × 28C』
クロスバイクのスペックの中にタイヤの情報も書かれています。例えば『700c×28C』といった表記になっていると思います。
コレはホイールの直径が700cと呼ばれるサイズであり、タイヤの太さは28cというサイズであるという事を意味しています。700cは直径が約70cmであり、28cは約2.8mmとされています。
ホイールの直径について
クロスバイクにとってホイールの直径はスピードの維持や小回りなど、走行性能に多大な影響を与えるため、選び方には慎重になりましょう。
基本的に小さい物は、漕ぎ出しが軽く小回りがしやすくなりますので、街乗りやチョイ乗りといった用途のクロスバイクにおすすめです。
反対に大きい物は、速度の維持が容易になるため高速巡航可能で、速くても車体がふらつきにくい高い安定感が特徴と言えます。
【26インチ】街乗りクロスバイクにおすすめ!
直径約66cm程度のホイールで、女性や小柄な人におすすめのサイズ。漕ぎ出しが軽いので、ストップ&ゴーの多い街乗りにも向いています。
のんびりとサイクリング、ちょっとした買い物にもつかいたい人や、アップダウンの多い地域に住んでいるという人におすすめです。
【700c】クロスバイクに最もおすすめなサイズ!
クロスバイクの定番サイズといえる700cは直径が約70cmの大径。スピーディーで軽快な走りをクロスバイクに求めるならこのサイズ。しっかりと漕いで、ママチャリでは到達出来ない速度を楽しむ事や、通勤や通学といった普段使いにも最適で、まさにクロスバイクサイズ。
競技用自転車としての違いを感じられるため、楽しく使用できますし、タイヤカラーなども豊富なため、改造するにも選択肢が増えます。
【29インチ】長距離走行ならこのサイズも魅力!
パッと見だと、かなり大きく見えるこのホイールは直径が約73cm。一般的にはマウンテンバイクを中心に使用されているサイズです。このサイズを使用すればかなり高速巡航が楽になります。
しかし漕ぎ出しが結構重くなるため、信号の多い都心部等では、あまり心地よい乗り味とは言えなくなるため注意が必要です。比較的、競技用自転車に乗り馴れた上級者向けと言えるでしょう。
タイヤの幅について
クロスバイクに取り付けるタイヤの幅はスピードの出しやすさに影響し、路面との抵抗に関係するため乗り心地にかなり大きな変化を与えます。タイヤが細ければ細い程、速度を出す乗り方に向いているのですが、その分、安定感に欠けてパンクもしやすい為上級者向けと言えます。
最も細いサイズでは20Cと言うサイズも存在しているのですが、歩道との段差でパンクしてしまう事もあるため繊細な扱いが必要です。サイクリングも、通勤通学も、コンビニまでのチョイ乗りも使うなら、32C以上のサイズを選ぶ事が適正な太さであると言えます。
【25C】ロードレーサー並みの細さ!
ロードレーサーバイクの場合20Cという細さのタイヤもありますが、25Cのタイヤでもかなり細く、スピードが出しやすいとあって人気です。しかしパンクしやすくトラブルが起きやすい等デメリットも存在します。
自力でパンク修理が出来るのであれば、25Cが最もお勧めなサイズです。クロスバイクの圧倒的なスピード感を得られる事まちがいありません!
【28C】クロスバイクに最もおすすめな太さ!
トラブルの少なさ、スピードの出しやすさ、走行中の安定感。初めてクロスバイクを買う人から上級者までおすすめな定番サイズ。ママチャリとは次元の違う走行性を感じられるタイヤの太さです。
【32C】定番サイズなためクロスバイク初心者向け!
低価格帯のクロスバイクに標準搭載されている事の多い定番サイズで、スピードの出しやすさと安定性が両立されたベーシックな太さです。
しかし、『驚く様なスピード感!という体験は薄いと思われます。通勤や普段使いメインのクロスバイクにおすすめと言えるでしょう。
【35C】競技用自転車の不安定さが心配な人向け!
クロスバイクに初めて乗った人の多くは、その不安定さに驚きます。細いタイヤとハンドル周りの操作性からくる低速時の不安定さは、タイヤの太さを太くする事で改善する為、35Cは初心者向けです。高速巡航は苦手なため、街乗りメインの人にはおすすめでしょう。
【38C】速度を求めるには太すぎるが安定性抜群!
かなり太めのサイズです、この辺りからクロスバイクの種類によって、履かせる事が出来ないサイズとなるため改造の場合は注意が必要です。普段の街乗りなら、クギなどを踏まない限りパンクする事はありません。とはいっても、このサイズともなるとクロスバイクの必要性も疑問。
【2.1】ほぼMTBの太さだが見た目のインパクトは最高!
この太さまで来ると、もはやマウンテンバイクのサイズになりますが、近年流行のストリートカスタムとしての見た目にインパクトは抜群で、あえて細身のクロスバイクフレームに履かせるという人もいます。完全に乗り心地よりも見た目重視という人向けのサイズでしょう。