長距離向きクロスバイクの特徴
長距離サイクリングを目指してクロスバイクの購入を考えているなら、もちろん目的に合わせたクロスバイクを選ぶ事が重要となります。長距離に向いているのは『ロード寄りのクロスバイク』なのですが、実際のスペックはどのようなクロスバイクが最適なのでしょうか。今回は長距離向けのクロスバイクについて詳しく解説していきます。
スポンサーリンク
どんなクロスバイクが長距離に適しているの?
ではまず、どのような要素があると長距離向けクロスバイクになるのか、購入時に押さえておきたい特徴について紹介していきます。
タイヤの幅は25C~28Cが適正
長距離ライドをするなら、平均時速を上げるためにも、より快適に高速巡航が可能な細いタイヤが大切な条件となります。タイヤが細いと言う事は路面の抵抗が少なくなるため、速度に乗ってしまえば減速しにくく維持するのが楽に行えます。空気圧を高くして乗る事で、長距離に向くクロスバイクになるのです。
車重は10kg以下が理想
長距離といっても、信号もあれば上り坂もあったり、急な減速、加速、停止もあるため、ずっと走り続ける事は出来ません。ノンストップで走り続けるなら車重はある程度重くても構いませんが、ストップ&ゴーも含めると、10キロ以下の重量が適正といえるでしょう。
軽ければ軽い程、走り出しや加速減速が楽に行えるようになるため、長距離ライドだとしても疲労が溜まりにくく操作出来ます。
前傾気味のハンドルポジション
クロスバイクには乗り心地重視の物とスピード重視の物があります。乗り心地重視のコンフォートバイク寄りクロスバイクの場合は、ハンドルの高さが適正サドル位置よりも高い物もあるのですが、長距離ライドとなると、風の抵抗が疲労に直結してしまうため、適正サドル位置と平行かそれより下にハンドルがくるポジションで、若干前傾姿勢気味に乗れるクロスバイクを選ぶ事が大切となります。
長距離にはロードレーサー寄りのクロスバイク
ロードレーサー寄りのセッティングで作られたクロスバイクやフラットバーロードという、ほぼロードレーサーのクロスバイクなど、舗装路向け走行性能を高めたモデルを選ぶのが長距離向けのポイント。
こういったモデルであれば、タイヤも一般的に700cの25Cですし、最初から比較的前傾気味のライディングポジションとなっています。
初めてのクロスバイクとしては、かなり乗りにくいセッティングなため、買ってすぐに長距離に出かけるよりは、少し練習が必要かもしれません。
また、ロードレーサーよりのクロスバイクは衝撃吸収性が低い上に、タイヤが細く空気圧も高い為、パンクしやすいデメリットもあります。乗る練習と合わせて、パンク修理の練習も行う事がおすすめです。
長距離向けクロスバイク購入時はここをチェック!
ロングライド向けのクロスバイクは、比較的メーカーが力を入れている。つまりクロスバイクの主力商品というべきシリーズなためカラーも豊富。金額と比例してパーツのグレードも上がる為、いろいろ比較しましょう。
疲れにくいハンドルのグリップの形状
長距離ライドをするなら一般的な筒状のハンドルグリップよりも、手のひらを置ける様な幅の広い大きめのグリップの搭載がおすすめ。
最初から取り付けられていなくても、後で簡単に改造もできますし、バーエンドバー(別名:つの)と呼ばれるハンドルの両端に出っ張りを付け、ライディングポジションやグリップ位置を増やす事で疲労軽減が可能。グリップと合わせ長距離向けクロスバイクに改造するのがおすすめです。
フロントフォークは疲労と直結
フロントフォークは軽量性を重視したアルミ素材で作られた物よりも、振動吸収性に優れたカーボンかクロモリなどの素材がおすすめです。予算に余裕があれば、カーボンのクロスバイクを選ぶとよいですが、一台目ならクロモリのフォークが搭載されている車種を選びましょう。
多少車重は重くなりますが、長距離ライドでの振動吸収性は重要です。長時間乗っていると腕も使えれますからしっかりチェックしましょう。
長距離ならタイヤは細い物を選ぶ事
ある程度の速度を維持しながら長距離を走行するクロスバイク選びなら、タイヤは25C以下の太さを選ぶ事が最優先事項といえるでしょう。
タイヤと言うのは細ければ細い程、パンクのリスクも上がりますから、パンク修理キットも買って、その場で修理する練習も必要です。フラットバーロードであれば20Cという細さの物も販売されています。
変速機のグレードは高ければ良い訳じゃない
長距離向けのクロスバイクは、メーカーの中でも主力商品ですから、様々なモデルがあり、取り付けられているパーツのグレードも様々。初心者の場合、少しでも良い物を!と思ってしまいがちですが、高価なパーツは調整もシビアになるためメンテナンスが大変です。
壊れにくさなどは低価格なものでもほぼ変わりませんし、コンマ1秒を削る様なレースをする訳ではありませんから、好みの操作感だけで選んでも大丈夫です。