ママチャリとクロスバイクの違いとは?
ちょっとお洒落な自転車が欲しい!快適な自転車が欲しい!そんな人が辿り着く自転車の代表ともいえるクロスバイクですが、値段相応の性能なの?ママチャリと比べてそんなに違うの?と結構多くの人が疑問に思っているので、ここで詳しく違いを解説します。クロスバイクの優れている所、ママチャリとの違いを紹介していきます。
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要するにママチャリとクロスバイクは何が違うの?
ここでいうママチャリとはつまり、前カゴと荷台のついたあの自転車。そんなママチャリ(シティサイクル)とクロスバイクの違いをまとめると、まず圧倒的な軽さ、そして大きいホイールと細いタイヤによって、ハイスピードを維持しながら長時間走行する事が可能になります。
また多段ギアにより、上り坂や漕ぎ出しも疲れる事無くスムーズで、なによりその颯爽と走る姿がママチャリとクロスの違いと言えます。ではその違いについて、何がどう違うのか詳しく解説していきます。
重量が軽いクロスバイクはママチャリより疲れない
車体によっても差がありますが、ママチャリの平均重量は約20キロ。それに比べてクロスバイクは5~6万円の入門用モデルだとしても、平均重量が10キロ前後と、ママチャリの約半分近い重量なのです。そのため、ストップ&ゴーの漕ぎ出しが圧倒的に軽く快適になり、ちょっとした追い抜きなどでも容易に加速する事が可能です。
重さ10キロの自転車といってもピンと来ない人も居るかもしれませんが、男性なら片手で持ち上げられる重さ、女性でも両手を使えば、頭より上まで持ち上げる事が出来る重さと言えば解りやすいでしょう。
タイヤが大きく細いクロスバイクはママチャリより速い
ママチャリのタイヤは一般的に26インチの1 3/8と呼ばれるサイズ、つまり『直径66cmの太さ34mm』というサイズがママチャリの平均です。反対に一般的なクロスバイクは700cの28Cと呼ばれるタイヤのサイズで、つまり『直径70cmの太さ28mm』というのが平均的なサイズです。
さらに、タイヤには空気圧と言う物があり、コチラもかなり重要で、ママチャリの空気圧は3気圧、クロスバイクは8気圧と約三倍の圧力。これはつまり、タイヤの固さが3倍以上クロスバイクが固い事になり、それだけ走行中にタイヤが潰れないため、抵抗が少なくなります。
太さ34mmのママチャリですが、実際の接地面は38mm近くになります。しかしクロスバイクは28mmとあっても、タイヤは円形なため、接地面は24mm程度となり、その差は圧倒的と言えるでしょう。
クロスバイクの多段ギアはママチャリより圧倒的に快適
ツポーツサイクルとママチャリの大きな違いは多段ギアにあります。ママチャリにも搭載されている車種がありますが、大抵3段ギアです。ところが大抵のクロスバイクには24段以上のギアが搭載されています。
『そのぶん速いの?』というと、速度はペダルを漕ぐ力に依存する為、漕ぐ力が強ければ、その分少ない回転で早く走れるというのが正解です。
ではなぜ、ギアの段数が多いとママチャリよりも快適なのかと言うと、ママチャリだと押しながら歩くような坂道も座って登れる軽いギアです。陸橋等の坂道でも、女性が座りながら漕いで登る事も可能になるのです。もちろんこの軽いギアは漕ぎ出しの快適さにも影響してきます。
クロスバイクの構造はママチャリよりも高速安定性が抜群
ママチャリで下り坂をスピードを出しながら走行している時に、ハンドルがグラついて怖かったという経験などはありませんか?ママチャリはそもそも、低速での安定性を重視したセッティングであり、『ハンドルを曲げて車体を曲げる』という操作で運転する乗り物です。
しかし、クロスバイクはスポーツサイクルのため走行性が重視されており、長めのホイールベースなどは時速40キロで走行してもふらつきません。クロスバイクは『車体を倒して曲がる』という操作で運転するのです。
ママチャリで速度を出す事と、クロスバイクで速度を出す事というのは、安全面からみても、もはや別次元の乗り物といって過言ではありません。
クロスバイクよりもママチャリが優れてる点は?
クロスバイク好きな筆者ですからクロスバイク贔屓な比較になりました。そこで、今度は反対にママチャリが優れている点について紹介します。
クロスバイクは荷物が載らない
ママチャリは何と言っても、前カゴや荷台と荷物を載せる場所が豊富。さらには低速時の安定性が高いため、重い物を載せても走行可能です。もちろん、クロスバイクにも前カゴや荷台を取り付ける事は可能ですが、ママチャリは初期搭載ですし、重量のある荷物も積載可能です。
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ママチャリの足つき性には敵わない
ママチャリの特筆すべき点と言えば、その足つき性の高さです。高齢者でも運転可能で転倒しにくいように足がべったり地面につきます。この違いは、ママチャリとクロスバイクのサドルポジションの違いです。
転倒防止の為にいつでも足がつけて、サドルにどっしり座るママチャリと、ペダルへの力のロスを無くす為に最適な高さに接地しているクロスバイク。
そのためクロスバイクは爪先もしくは片足が地面につく程度の足つき、運動機能の低下した高齢者がクロスバイクに乗るには注意が必要です。
ママチャリは買ったら何も追加する必要が無い
お店でママチャリを購入したら、あとは何もする必要がありません。1年でも2年でも買ったままの状態で乗り続けられるでしょう。しかしクロスバイクは、車体のみの販売ですから追加購入が必要です。必須な物と言えば、「ライト」「鍵」「スタンド」でしょうか。
ライトは購入しなければ、無灯火で警察にとめられてしまいますし、カギだって持っていなければ、すぐに盗難される可能性があります。またクロスバイクにはスタンドが無いため、自立させる事ができません。
コンビニなどに停めるためにも、スタンドの購入が必要になります。こういった面倒からみるとママチャリに軍配があがるでしょう。
長く股がってるだけならママチャリの方が楽
クロスバイクとママチャリでは身体の支え方がまるで違います。一般的に自転車は、『腕・尻・足裏』で身体を支えて乗るのですが、ママチャリの場合は『腕:10 尻:70 足裏:20』の比率で身体を支えます。
クロスバイクの場合は『腕:35 尻:30 足裏:35』の比率になるのです。これはもちろん、スポーツ自転車だからこその違いになるのですが、そのためクロスバイクのサドルは"お尻を引っかけるため"の存在であり、ママチャリのようにドッシリと腰掛けるという作りになってはいません。
だからこそ、長く上に乗っているだけならママチャリの方が楽なのです。