クロスバイクのブレーキシューとワイヤーの交換&調整方法
クロスバイクのメンテナンスで安全面において最も重要なのが「ブレーキ」です。特にブレーキシューとブレーキワイヤーは消耗品のため、定期的なメンテナンスと交換が必要です。これを怠ると事故やトラブルの原因となりえます。ブレーキ関係のお手入れ方法をご案内します。
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クロスバイクのブレーキシュー交換&調整
ブレーキシューの交換時期やタイミング
ブレーキシューとは、ホイールのリム(もしくはディスク)部分を挟み込んでブレーキをかける部分のことです。ゴムでできており、使用するにつれて摩耗し、削れて行きます。削れきる前に交換しないと、ブレーキが利かなくなってしまいますので、点検&交換が必須の箇所です。
ブレーキシューの交換時期は、一般的には3000kmと言われています。しかし、これは乗り方にもよりますし、特に雨の日は晴れた日の10倍はブレーキシューの摩耗が激しいといわれていますので、注意が必要です。
ブレーキシューの交換のタイミングは、ゴム部分の溝が無くなってきたら交換が必要です。溝が完全に無くなるとブレーキが利きませんので、日ごろの点検が重要となります。
ブレーキシューの交換方法
まず、六角レンチ(アーレンキー)を使用し、ブレーキシューの固定ボルトを外します。次に、ラジオペンチを使用し、シューを抜き取ります。抜き取れたら、その位置に新しいブレーキシューを取り付けます。最後にブレーキワイヤーの遊び幅を調節して完了です。
ブレーキから変な音がする時の調整方法
ブレーキをかけた際に異音がする場合は、機能的には問題はありませんが、放置するとトラブルの原因となりますので、メンテナンスが必要です。異音の原因はいくつかありますが、頻度が多いものを紹介します。
一番多いのが、ブレーキシューに異物が挟まっていたり、摩耗して中の金属が露出しているのが原因のケースです。この場合は、異物を取り除き、ブレーキシューを新しいものと交換してください。
次に多いのが、ブレーキシューの角度がずれているケースです。ブレーキシューはリムに対して平行になっているのが基本ですが、この角度にずれが生じていると接触している面積がおかしくなったり、タイヤと接触して異音が発生します。この際は、六角レンチでブレーキシューの角度や位置を調整することで改善できます。
クロスバイクのブレーキワイヤー交換&調整
ブレーキワイヤーの交換時期やタイミング
ブレーキワイヤーの交換時期は、一般的には1年に1回程度が推奨されています。もちろん使用状況や保管状況にも非常に影響されますが、ブレーキワイヤーは大きな事故に直結しますので、こまめな点検と交換が必須です。
上等なブレーキワイヤーであれば1年程度は余裕で持ちますが、サビや劣化が無いかこまめにチェックし、異常があればすぐに交換するようにしましょう。
ブレーキワイヤーの交換方法
ブレーキワイヤーの交換も 比較的簡単に行うことが出来ます。また、ブレーキワイヤーはインナーケーブルとアウターケーブルがありますが、同時に交換することをおススメします。
まず、インナーケブルをケーブルカッターで切断します。次にインナーケーブル取り付けボルトを六角レンチで緩め、ケーブルを解除し、ブレーキレバーからインナーケーブルを外し、ワイヤーを取り外します。これで古いブレーキワイヤーの取り外しは完了です 。
次に、新しいブレーキワイヤーをセットします。まずアウターケーブルのほうを適切な長さに切断し、切断面をヤスリ等で整え、インナーケーブルの動きがスムーズになるよう調整します。アウターケーブル内に注油し、滑りを良くした後で、ブレーキレバーにインナーケーブルをはめ込み、アウターケーブルを通し、固定ボルトで固定します。
最後に、ワイヤーの初期伸び対策のために、ブレーキレバーを10回程度強く握り余分なケーブルをカットし、キャップを取り付けたら完了です。
ブレーキレバーの遊びを調節する方法
ブレーキレバーの遊びは乗っていくうちに大きくなっていきます。しっかり張っていないと、ブレーキの利きが悪くなることもありますので、定期的なメンテナンスが必要です。ブレーキレバーの遊びを調節する方法は、2通りあります。
まず1つは、少しの遊びを調節するには、ブレーキ本体にあるネジの調節でワイヤーの長さを調節する方法です。ネジを緩めたあと、ワイヤーの長さを調節するだけですので簡単です。
もうひとつは、比較的大きく調整する方法ですが、ブレーキレバーで調整する方法です。ブレーキ部分のネジを回すことにより、ブレーキの遊びを増減させることが出来ます。