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ミュージカルや観劇におすすめな双眼鏡と上手な選び方

ミュージカルにおすすめな双眼鏡

双眼鏡は目的に合わせたスペック選びがとても重要で、重さや明るさ、倍率なども使う環境によってベストな数値があります。

ここでは劇団四季や宝塚といったミュージカルや舞台の観劇、バレエやオペラの鑑賞に最適な双眼鏡を選ぶ際に参考にしたい数値などを紹介しています。

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オペラグラスと双眼鏡の違い

オペラグラスと双眼鏡の違い

オペラグラスとはその名の通りオペラを鑑賞するために作られた双眼鏡で、持ち運びに便利なコンパクトな物です。一昔前はコンパクトさを実現するためにガリレオ式と言って、対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使ったものが一般的でした。ガリレオ式だと上下左右が逆にならず、正立像になります。

一般的な双眼鏡とは対物レンズに凸レンズ、接眼レンズにも凸レンズを使っており、そのままだと肉眼と上下左右の倒立像になります。そこでプリズムを入れ、光を反射させて肉眼と同じ上下左右になるように調整されています。このプリズムを入れると双眼鏡自体が大きく重くなってしまうため、オペラグラスにはガリレオ式が好まれていたということです。

>>ガリレオ式?ポリ式?ダハ式?双眼鏡の種類と特徴

しかし現在では各メーカーも技術力を上げ、プリズムを入れてもコンパクトさを実現できるようになりました。そこでこのページでは「オペラグラス=コンパクトでデザイン性に長けた双眼鏡」という認識で進めていきます。

>>オペラグラスについて詳しくはコチラ

観劇用双眼鏡を選ぶポイント

よく双眼鏡を選ぶ際にはズーム機能や高倍率な物が選ばれがちですが、観劇用の双眼鏡にはそこまでの高倍率やズームは必要ありません。そうではなくせっかくの観劇ですから、臨場感や視野の広さなどを優先して選びましょう。

また、メガネを使用している場合はアイレリーフも気にかけるようにしましょう。アイレリーフが調節できないものだとメガネが使用できず肉眼で見ることになってしまいます。メガネを使用する際にはアイレリーフが10ミリ~15ミリほどがおすすめです。

追い追い解説していきますが、観劇用の双眼鏡を選ぶ際のポイントはこちらです。

  • 会場の規模による倍率
  • (メガネの方はアイレリーフ)
  • 会場の明るさ
  • 劇の動きによる視野の広さ

会場の規模に合わせた双眼鏡を選ぶ

会場の規模に合わせた双眼鏡を選ぶことが重要です。

例えば劇団四季(夏)は

  • 客席数が1200席
  • 舞台前から客席最後列(22列)までの距離が25.5メートル
  • 舞台奥行きが18.8メートル

キャストが舞台真ん中に立ったとして客席最後列からの距離は34.9メートルです。この34.9メートル(約35とする)を双眼鏡の倍率で割るとどの距離まで近付いて肉眼で見てるのと同じになるかがわかります。

例「5倍の双眼鏡」「6倍の双眼鏡」「7倍の双眼鏡」
  • 35÷5=7(7メートルまで近付いて肉眼で見るのと同じ大きさ)
  • 35÷6=5.8(5.8メートルまで近付いて肉眼で見るのと同じ大きさ)
  • 35÷8=4.3(4.3メートルまで近付いて肉眼で見るのと同じ大きさ)

基準として、15メートルまで近付けば人の判別がつき、10メートル以内になれば顔の表情がわかります。この例で言えば倍率は5倍もあれば十分ということになります。

動きの多いミュージカルか動きの少ないオペラか

動きの多いミュージカルを見に行くのか動きの少ないオペラを見に行くのかによって双眼鏡に必要な「視野」のスペックが変わります。

動きが多い場合には広い視野を持つ広角双眼鏡の方が見やすくおすすめで、動きの少ないオペラでは視野よりも像質を優先したほうが良いのでそこまで広い視野は必要ありません。

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観劇用におすすめな双眼鏡のスペック

観劇用におすすめな双眼鏡のスペック

ミュージカル、バレエ、オペラなど動きの多い物や少ない物もいろいろありますが、どれも見ることがあるという場合には何かに特化した双眼鏡よりもバランスの取れた双眼鏡を選びましょう。

以下では観劇におすすめな双眼鏡の各スペックについて紹介しています。スペックの見方としては、双眼鏡自体に刻印された〇×△AA°という記載から判断することができますので覚えておきましょう。

  • 〇が倍率
  • △が対物レンズの有効径
  • AA°が実視界
  • 見掛け視界はAA°×〇
  • ひとみ径は△÷〇

上述した点をを覚えておくと双眼鏡選びの参考になります。

双眼鏡の倍率

〇×△AA°の〇の部分です。観劇の際は高倍率の双眼鏡は必要なく、先ほど劇団四季(夏)の例で書いたように、5倍もあれば十分です。もう少し大きく見たい場合には8倍までにしておきましょう。

>>双眼鏡の倍率について詳しくはコチラ

双眼鏡の対物レンズ有効径

〇×△AA°の△の部分です。対物レンズの有効径は倍率とのバランスで明るさが変わります。劇場は薄暗いので明るく見える方が良いですが、対物レンズの有効径が大きいと双眼鏡自体も大きくなる傾向にあるので、20ミリ台がおすすめです。

>>双眼鏡の対物レンズ有効径について詳しくはコチラ

双眼鏡の実視界と見掛け視界

実視界は〇×△AA°のAA°の部分で、双眼鏡を動かさずに見ることができる範囲です。実視界は倍率によって変化するので他の倍率と比べることはできませんが、実視界と倍率をかけた(AA°×〇)見掛け視界は他の双眼鏡とも比較することができます。

見掛け視界が広いということはそれだけ視野が広いということなので見やすい反面、解像度が悪くなります。広ければ広いほど良いわけではなく、見掛け視界が50~70の物がおすすめです。

>>双眼鏡の視界や視野について詳しくはコチラ

双眼鏡のひとみ径と明るさ

ひとみ径は対物レンズの有効径÷倍率(△÷〇)で表されます。この数値が大きいと暗い場所でも明るく見えるようになります。ひとみ径を二乗したものが明るさになります。

劇場は薄暗いことが多いのでひとみ径は3~5ミリ、明るさは9~25の物を選びましょう。

>>双眼鏡のひとみ径について詳しくはコチラ

双眼鏡の最短合焦距離

もっとも近付いてピントの合う距離のことです。これは美術館などで細かく見る場合には重要ですが、観劇ではそこまで気にされることはありません。

双眼鏡のサイズと重量

観劇は数時間に及ぶのでその間持っていても疲れない物を選びます。個人差はありますが、300グラム前後ですと持ちやすいです。

>>双眼鏡の使い方と構え方

初心者におすすめな観劇用双眼鏡:TOP3

劇団四季や宝塚といったミュージカルや舞台の観劇、バレエやオペラの鑑賞の為に初めて双眼鏡を買うという場合には上記したスペックだけで選ぶのは難しいかもしれません。そこで今回はおすすめの双眼鏡を3つピックアップしましたので参考になさってください。

また、全双眼鏡の中からおすすめな双眼鏡をランキング形式でまとめたページもございます、どれを選べば良いか迷ってしまった方は参考にしてください。

>>迷ったらコレ!初心者向け双眼鏡のおすすめランキング

第1位:ビクセン(Vixen) / アリーナM 8×25

現在の価格はコチラ
  • 倍率 : 8倍
  • 対物レンズ有効径 : 25mm
  • 実視界:6.3°
  • 見掛視界:50.4°
  • ひとみ径:3.1mm
  • 明るさ : 9.6
  • アイレリーフ : 18.0mm
  • 至近距離:約2.6m
  • 重さ:300g

コンサートや観劇でおすすめしてきたスペック通りの双眼鏡です。8倍の双眼鏡であればこれ以下の対物レンズ有効径は選ばないほうが良いでしょう。対物レンズが25ミリなのでかなり明るくくっきり見えます。

>>ビクセンの特徴や評判はコチラ

第2位:サイトロン(SIGHTRON) / SAFARI 5×20

現在の価格はコチラ
  • 倍率:5倍
  • 対物レンズ径:20mm
  • 明るさ:16
  • 実施界:10.2°
  • アイレリーフ:15.5mm
  • ひとみ径:4mm
  • 最短合焦距離:2m
  • 重量:約260g

あまり聞かないメーカーではありますが、スペックはかなり良いです。薄暗い場所でも見え、視界もなかなか広いのでおすすめです。

第3位:ミザールテック(MIZAR-TEC) / SW-550

現在の価格はコチラ
  • 倍率:5倍
  • 対物レンズ:25mm
  • 明るさ:25
  • 実視界:15.8°
  • ひとみ径:5.0mm
  • アイレリーフ:9mm
  • 重量:520g

他の機種よりも大幅に重くなっておりますが、重量さえ気にしなければとても広い視野で明るく見ることができます。

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