コンサートやライブにおすすめな双眼鏡と上手な選び方
コンサートやライブではお目当ての歌手を見るために双眼鏡が使われます。せっかくのコンサートですから、どうせならしっかり見たいですよね。しかし何も考えずに双眼鏡を買ってしまうと、思ったように見えなくて失敗してしまうことがあります。
ここではコンサート用の双眼鏡スペックの見方や、会場別に双眼鏡の選び方、おすすめの双眼鏡を紹介しているのでぜひ参考になさってください。
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コンサート用の双眼鏡を選ぶポイント
双眼鏡を選ぶ際にはズーム機能や高倍率な物が選ばれがちですが、高倍率だからと言って高性能とは言えません。そうではなくコンサートの規模や会場次第で必要なスペックが変わります。もし高倍率で見るのであればその倍率に合わせた他のスペックも必要になるということです。
また、メガネを使用している場合はアイレリーフも気にかけるようにしましょう。アイレリーフが調節できないものだとメガネが使用できず肉眼で見ることになってしまいます。メガネを使用する際にはアイレリーフが10ミリ~15ミリほどがおすすめです。
大人数のアイドルグループなら広角タイプの双眼鏡
AKB48やジャニーズ、エグザイルなどの大人数のライブの場合には広角タイプの双眼鏡がおすすめです。広角タイプとは見掛け視界が65°以上の物で、実視界に倍率をかけた数字のことです。
野外フェスなのかドームコンサートなのか
野外フェスなのかドームコンサートなのかによって必要な明るさが違います。人間の目は明るい場所では瞳孔が閉じ、暗い場所では瞳孔が開きます。双眼鏡に記載されているひとみ径が人間の瞳孔より大きければ肉眼と同じ明るさで見えます。
明るい環境で見る場合には人間の瞳孔が2~3ミリなのでひとみ径は2~3ミリ、明るさは4~9ミリがおすすめで、薄暗い場所(ドームなど)では人間の瞳孔が3~5ミリなのでひとみ径は3~5ミリ、明るさは9~25の物を選びましょう。
録画機能付きデジタル双眼鏡に要注意
双眼鏡には録画機能が付いた物がありますが、コンサートやライブの録画は禁止です。間違って持っていった場合でも没収されてしまいますので今回は録画機能付き双眼鏡は選ばないほうが無難です。
野外のコンサートなら防水仕様の双眼鏡が安心
野外のコンサートでは急に雨が降ってくることがあります。雨が降った場合は双眼鏡が使えないだけではなく、濡れて故障する恐れもあるのであらかじめ防水機能が付いたものにしましょう。
コンサートに最もおすすめなのは防振双眼鏡
コンサートに最もおすすめなのは防振双眼鏡です。防振機能が付いた双眼鏡では高倍率でも手ぶれが少なく、好きなメンバーのダンスや表情を追いかけても防振ボタンさえ押してしまえば驚くほど安定して使うことができます。
コンサートにおすすめな双眼鏡のスペック
まずはここでコンサートにおすすめな双眼鏡のおおまかなスペックを紹介します。会場の規模や座る位置によっても数字が変わるので、細かい会場別のおすすめスペックは後半で解説します。
スペックの見方としては、双眼鏡自体に刻印された〇×△AA°という記載から判断することができますので覚えておきましょう。
- 〇が倍率
- △が対物レンズの有効径
- AA°が実視界
- 見掛け視界はAA°×〇
- ひとみ径は△÷〇
上述した点をを覚えておくと双眼鏡選びの参考になります。
双眼鏡の倍率
〇×△AA°の〇の部分です。コンサートを見る際は会場の規模などによってふり幅がありますが、4~16倍の物を選びます。ただし、倍率が高くなると手ぶれが厳しいので防振機能が必要になります。
双眼鏡の対物レンズ有効径
〇×△AA°の△の部分です。対物レンズの有効径は倍率とのバランスで明るさが変わり、明るい会場なのか暗い会場なのかによって使い分ける必要があります。ただ、対物レンズの有効径が大きくなると双眼鏡自体も大きくなるので20~30ミリ台がおすすめです。
双眼鏡の実視界と見掛け視界
実視界は〇×△AA°のAA°の部分で、双眼鏡を動かさずに見ることができる範囲です。実視界は倍率によって変化するので他の倍率と比べることはできませんが、実視界と倍率をかけた(AA°×〇)見掛け視界は他の双眼鏡とも比較することができます。
見掛け視界が広いということはそれだけ視野が広いということなので見やすい反面、解像度が悪くなります。広ければ広いほど良いわけではないですが、狭くても臨場感がなくなってしまいますので、コンサートで使う場合見掛け視界は60~70の物がおすすめです。
双眼鏡のひとみ径と明るさ
ひとみ径は対物レンズの有効径÷倍率(△÷〇)で表されます。この数値が大きいと暗い場所でも明るく見えるようになります。ひとみ径を二乗したものが明るさになります。
明るい会場ではひとみ径が2~3ミリで明るさが4~9ミリ、薄暗い会場ではひとみ径は3~5ミリで明るさは9~25の物を選びましょう。
双眼鏡の最短合焦距離
もっとも近付いてピントの合う距離のことです。これは美術館などで細かく見る場合には重要ですが、コンサートではそこまで気にされることはありませんが最前列で使用する場合には一応確認しておいた方が良いでしょう。
最前列からキャストまでの距離が3メートルであれば、最短合焦距離が3メートル以下の物を選びます。
双眼鏡のサイズと重量
コンサートではずっと覗くというよりは必要な時に覗くことが多いので多少重くても性能を重視したいところなので300~600グラムほどを選ぶと良いでしょう。
コンサート会場別おすすめ双眼鏡と選び方
コンサートと言っても会場の規模によって必要なスペックが変わるのでここでは会場別におすすめのスペックと、わかりやすいようにおすすめの双眼鏡を3つずつ紹介していきます。
また、全双眼鏡の中からおすすめな双眼鏡をランキング形式でまとめたページもございます、どれを選べば良いか迷ってしまった方は参考にしてください。
ライブハウス向け双眼鏡
1000人規模のライブハウスでは双眼鏡が必要ないと感じることも多いですが、後方の席だった場合には使うこともあるかもしれません。1000人規模のライブハウスにおすすめのスペックは、
- 倍率:4倍~5倍
- 対物レンズの有効径:10ミリ~20ミリ
- 見掛け視界:40~50°
- ひとみ径:3~5
- 明るさ:9~25
のようになります。上述したスペックに近いおすすめの双眼鏡を以下でご紹介していきますので、双眼鏡選びの参考にしていただけると幸いです。
おすすめの双眼鏡
ニコン(Nikon) / 遊 4X10D CF
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サイトロン(SIGHTRON) / SAFARI 5×20
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ミザールテック(MIZAR-TEC) / SW-550
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コンサートホール向け双眼鏡
2000人~3000人規模のコンサートホールでは双眼鏡が必須となってくるでしょう。おすすめのスペックは、
- 倍率:6~8倍
- 対物レンズの有効径:20~25ミリ
- 見掛け視界:40~60°
- ひとみ径:3~5ミリ
- 明るさ:9~25
のようになります。上述したスペックに近いおすすめの双眼鏡を以下でご紹介していきますので、双眼鏡選びの参考にしていただけると幸いです。
おすすめの双眼鏡
ニコン(Nikon) / アキュロン01 8X21 BL
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ビクセン(Vixen) / アリーナH 8×21 WP
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ビクセン(Vixen) / アリーナM 10×25
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アリーナ・スタジアム向け双眼鏡
このクラスのコンサートだと、どの席から双眼鏡を使うかで倍率のふり幅が大きくなってしまうのですが、一番離れた席からで16倍は必要になります。それ以上あっても良いのですが手ぶれがひどくて扱いが難しいので防振機能が必要になります。
また、高倍率な双眼鏡は用途も限られてきますので、24倍までのズーム双眼鏡もおすすめです。
- 倍率:10~16倍
- 対物レンズの有効径:20~25ミリ
- 見掛け視界:50~60°
- ひとみ径:2~3
- 明るさ:4~9
のようになります。上述したスペックに近いおすすめの双眼鏡を以下でご紹介していきますので、双眼鏡選びの参考にしていただけると幸いです。
おすすめの双眼鏡
ビクセン(Vixen) / アリーナM 10×25
現在の価格はコチラ |
サイトロン(SIGHTRON) / SI1025
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ニコン(Nikon) / アキュロンT11 8-24x25
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ドーム向け双眼鏡
ドームはアリーナやスタジアムと比べて屋根がある分暗いので対物レンズの有効径を大きくし、明るく見えるようにします。
- 倍率:10~16倍
- 対物レンズの有効径:25~30°
- 見掛け視界:50~60°
- ひとみ径:3~5
- 明るさ:9~25
のようになります。上述したスペックに近いおすすめの双眼鏡を以下でご紹介していきますので、双眼鏡選びの参考にしていただけると幸いです。
おすすめの双眼鏡
ビクセン(Vixen) / ニューアペックスHR 12×30
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ニコン(Nikon) / アキュロンT11 8-24x25
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キャノン(Canon) / BINO 12X36 IS3
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