絶対知っておきたい!人気の高い有名ジャズフルート奏者
フルートは吹奏楽やオーケストラで演奏されるイメージが強いですが、ジャズでも使用されることがあります。
ジャズは自由で落ち着いた大人な雰囲気の曲を連想される方が多い為、フルートの奏でる音は合わないのではないかと考えられる方もいらっしゃいますが、これがそうでもないのです。
ジャズにフルートが加わることで、曲に華やかさが加わり、これまでとは違ったジャズの新しい一面を見せてくれるのです。もちろん全体的にフルートが加わる曲は多くはありませんが、人々を魅了するジャズフルート奏者もいらっしゃいます。
そこでここでは人気の高い有名ジャズフルート奏者をご紹介してきます。
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ジャズフルートとは?
ジャズフルートとは、ジャズに組み込まれ演奏するフルートのことを言います。
ジャズというとサックスやトランペットのイメージが強いですが、フルートの豊かな音色が加えられることもあるのです。
当然のことながらフルートの基礎がしっかりと身についていることが前提となりますが、オーケストラや吹奏楽と違い、具体的な譜面の無いコードのみで演奏するためアドリブも必要となってきます。
ジャズはアドリブが魅力の1つですが、本来なら楽譜に忠実に演奏するフルートにおいてはなかなか難しいことです。つまりジャズのスタイルに合ったフルートの演奏というものを身につける必要があるのです。
音大でもジャズ科というものがあり、そこでフルートで受験する方も増えています。即興演奏が華のジャズにおいて、それを長年の経験と知識で人々を魅了し続けるのが人気のジャズフルート奏者なのです。
人気のジャズフルート奏者
ジャズフルートと言うものに関心がなかった方、これまで知らなかった方も、人気のジャズフルート奏者の演奏を聞けば認識が変わるかもしれません。彼らはその時代によって人々をフルート一本で魅了し続けているのです。
ここからはそんな人気のジャズフルート奏者をご紹介していきます。
ハービー・マン
ジャズフルート奏者を語るのであれば、彼をまず第一に紹介せねばならないでしょう。
ジャズという世界においてフルートが活躍しだしたのは歴史としてはまだ最近のことなのですが、マイナーな時代にフルートでもジャズの世界で勝負できるという事を証明した、いわばジャズフルートの第一人者とも言える存在です。
誰もが踏み入れたことない分野に足を踏み入れ、その中でヒット曲をいくつも出したことは、まさに彼の功績と言ってもいいでしょう。彼がいなければジャズフルートと言うものは未だマイナーなままだったかもしれません。
現在いらっしゃる多くのジャズフルーティストが彼を尊敬し、彼に影響を受けています。またジャズフルートファンを語るのであれば、知らない人はいないほど有名かつ人気の奏者です。
ヒューバート・ロウズ
フルートやピッコロの演奏を生業としているフルーティストです。またクラシックだけでなくジャズフルート奏者としても有名です。
音楽一家として知られるロウズ一家の次男として誕生し、ジュリアード音楽院を卒業して、フルーティストとして活躍するようになりました。1970年代にはグラミー賞に3回ノミネートされるほど実力が認められています。
主にはジャズフルートが盛んなアメリカを拠点としていますが、海外でも公演を行い、日本でもジャズの祭典などで演奏をしています。その為ジャズファンとして馴染みの深い人物でもあります。
またディスコグラフィも数々発表しており、ジャズ好きなら彼の演奏を一度は聞いたことがあるという方ばかりです。
ジャズフルート奏者を知りたいなら、今現在活躍する有名な奏者の1人として彼は外せない存在と言えるでしょう。
井上信平
日本人にも有名なジャズフルート奏者がいます。
彼は東京芸術大学附属高校卒業後、単身アメリカへ留学し、バークリー音楽院やマネス音楽院でジャズやフルートを学び、そのままニューヨークで活動を行っています。
ジャズフェスティバルへの参加の他、レコーディングプロジェクトも行うなど精力的に活動を行ってきました。時々日本に戻り、コンサートやライブ、CM、ドラマなど幅広く活動をするほか、日本だけに限らず東南アジアにも活動の範囲を広げています。
プロデュースにも力を入れており、織田裕二や小柳ゆきなどのアレンジャープロデュースを手掛けるなどして注目を集めました。
また先述した世界的なジャズフルートの巨匠であるハービー・マンとの共演を果たすなど活動の成果を上げ、名実ともに人気のジャズフルーティストとなっており、多くのファンから愛される存在となっています。
ルネ・マクリーン
アメリカのハードバップ・ジャズのミュージシャンです。
フルートもそうですが、テナーやサクソフォン、尺八、ピアノなどをこなすマルチプレーヤーです。また演奏だけに限らず、舞台俳優やダンサーとしても活躍する、まさにアーティストの名に相応しい人物です。
ジャズの世界ではそのフルートに魅了される方も多く、ジャズフルートファンの注目を集めた人物でもあります。
ジャズフルートだけで人気を博しているかと言われれば、そのマルチな才能で多くの人を惹きつけているだけに微妙ではありますが、フルートの腕も間違いなく人気の理由の1つと言えるでしょう。
ローランド・カーク
最後にご紹介するのは盲目のジャズミュージシャン、ローランド・カークです。
彼は盲目でありながら、フルートをはじめとしてピッコロやサックスやトランペット、イングリッシュホルン、リリコンなど多くの楽器による演奏を見せた奏者です。
盲目であることを感じさせないような気迫に満ち溢れた演奏と超絶的な即興演奏で人々を魅了し続けた人物として人気を博していました。
彼がジャズでフルートを演奏していたのはまだハービー・マンがジャズフルートと言う分野を確立する前ですが、ジャズを愛する方々にとっては彼のジャズフルートは記憶に残るものとなっています。
残念ながら若くしてこの世を去ってしまいましたが、彼が残したディスコグラフィは今なお受け継がれ、ジャズを愛する方々の耳を楽しませています。