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アルトフルートの特徴や音域とおすすめ厳選5種

アルトフルートの魅力や特徴

声楽や1度は触ったことがあるであろうリコーダーにはその音域として「アルト」というものが存在します。とは言っても声楽では女性の声域の1つ、リコーダーではソプラノよりも少し低い音域のものとなっています。

フルートにもアルトフルートと呼ばれる関連楽器があります。こちらもフルートよりも低い音域をもつ楽器であり、フルートよりもこちらを好んで演奏される方もいらっしゃるほどです。ご存知ない方のためにもこちらではアルトフルートの特徴や音域とおすすめ厳選5種をご紹介していきます。

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アルトフルート専門ページの目次

アルトフルートとは

アルトフルートとは

アルトフルートは名称からも分かる通り、フルートの派生楽器あるいは関連楽器に位置づけされます。このアルトフルートのアルトは、合唱でも使われるパート「アルト」から来ており、フルートよりもやや低いパートを演奏することから、この名が付けられています。

合唱ではソプラノに対して下の声部を担当するパートであり、その音域はソプラノより4度低い部分となります。これはフルートとアルトフルートの関係も同様であり、その関係性からアルトの名が使われています。その音域もあり、フルオーケストラにおける低音域拡大を主として作られた楽器ではありますが、ソロパートも担当することがあります。

長さは900mmとフルートより1.5倍長く、重量もフルートの約2倍と重めになっています。材質はフルートと同じように洋銀や総銀、金など同様のもので使われていることがほとんどですが、その中でも洋銀や総銀を使われることが多いです。

また分割法も頭部管、胴部管足部管の3つに分割できる点や、運指などもフルートと類似する点が多いのが、このアルトフルートの特徴です。ただフルートと大きく違う点として、頭部管の形状に違いがみられます。フルートと同じストレートのものとU字の2種類があり、それぞれで演奏のしやすさなどが変わるのもアルトフルートの特徴となっています。

>>フルートの種類について詳しくはコチラ

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アルトフルートの種類

アルトフルートの種類

アルトフルートの種類についてもう少し詳しく見ていきましょう。アルトフルートは先ほどご紹介した頭部管の形状や唄口の形は演奏に、材質などは音色に関わってくるのでいくつかの種類に分けることができます。

特に頭部管の種類は演奏に直結する部分になるので、こちらはもう少し詳しく見ていきましょう。

頭部管の種類

頭部管にはストレートタイプとU字型の2種類があります。ストレートタイプは一般的なフルートと同じようなイメージを持っていただくといいでしょう。U字型は文字通り頭部管がU字の形状に曲がっているものになります。その特徴などをここでしっかりとおさえておきましょう。

ストレートの頭部管

ストレートタイプの頭部管が付いているものは、そのまま一般的なフルートを大きくした形状のものを連想していただけるといいでしょう。先述したようにストレートだと、そのアルトフルートの全長は900mmとなります。

数字にしてもなんとなく掴めるかもしれませんが、これ全長はなかなか長いです。一般的に身長と両腕を横に広げた長さは同じだと言われています。そのため160cmの身長の人が腕を広げた場合、体の中心から片腕までの長さは約80cmとなり、最大まで腕を伸ばしてもアルトフルートの端をギリギリ触れないくらいとなります。

男性ならいざ知らず、女性だと届かない人の方が多いでしょう。そのため、ストレートタイプの頭部管を使う場合、右腕が離れすぎて右手の運指が難しくなってくるので、腕が短い方にとっては吹きにくくなります。ただし、フルートと同じ形状であることもあり、キーの位置などは同じであるため持ち替えなどがしやすいのはこちらの頭部管になります。

U字型の頭部管

それに対してU字型は頭部管が曲がっていることで、歌口がキーに近づきます。そのため右手が押さえるキーも体に近づくため、ストレートタイプよりも演奏しやすくなります。しかしU字型はその形状の問題で左手がさらに体に近づいてしまうため、ストレートタイプより左手の運指がしにくくなるというデメリットもあります。

もちろん左手が近づくことも考慮して、構造に違いを持たせ運指をしやすいように、ストレートとは違ったキー配置になっていますが、それ故にフルートの運指に慣れてしまっているとU字型のアルトフルートに持ち替える場合は慣れが必要となってきます。

ただ、腕が短い方、特に女性にとってはU字型の方が比較的演奏しやすくなります

アルトフルートの特徴

アルトフルートの特徴

フルートと言えば高音で華やかなイメージがあり、こちらの方が有名な印象がありますが、アルトフルートはフルートとは違った独特な音色を持っており、音楽家の中でも愛されている楽器となっています。

そのため、その音域や音色、代表曲などを知っておくことはアルトフルートの特徴を知っておく上でも重要なポイントとなります。

アルトフルートの音域

先述したようにアルトフルートは声部と同じくフルートから見て実音は完全4度低いG管の管楽器となります。

そのため実音でソから4オクターブ上のドの音域まで演奏されます。

>>フルートの音域について詳しくはコチラ

アルトフルートの代表的な作品

独特な音色を奏でるアルトフルートが気に入ったのであれば、是非ともその代表的な曲も聞いていただきたいところです。

そこでこちらでは代表曲を3曲ご紹介していきます。

>>フルートのおすすめ名曲まとめはコチラ

シチリアーノ / バッハ

シチリアーノはかの有名なバッハが作曲した「フルート・ソナタ(フルートとチェンバロのためのソナタ)変ホ長調 第2楽章」の通称になります。

フルートの代表曲として名高く、その旋律は儚く悲しげなものとなっています。通称のシチリアーノは地中海にある最大の島として有名なイタリアのシチリア島のことを指しています。

実はシチリア島をルーツとした音楽文学から生まれた曲はいくつかありレスピーギ「シチリアーナ」やフォーレ「シシリエンヌ」が有名となっており、そのどれもが悲しげな旋律の曲となっています。その中でもこのバッハのシチリアーノは悲しくも伸びやかで美しい旋律のフルート曲となっています。

ちなみにバッハの作曲とご紹介しましたが事実としては疑わしいとされ、息子であるC.P.E.バッハの作曲という説も唱えられており、真相は不明となっています。

アセーズ / アンドレ・ジョリヴェ

この曲はフルート、アルトフルート、クラリネットでの演奏が可能な曲として有名です。笛一本のみで深みのある世界が描き出されており、5つの曲から成り立ったこの曲は実に17分にも及ぶ演奏となっています。それぞれの曲の末尾にはそれぞれの曲の内容を表わす文章が添えられており、それぞれに題名は存在しない曲となっているのも特徴です。

曲の演奏にはかなりの技術が必要になりますが、その旋律はフルートやアルトフルートの魅力を詰め込んだ曲となっています。

ダフニスとクロエ / ラヴェル

ボレロやスペイン狂詩曲に代表されるモーリス・ラヴェルの管弦楽組曲であり、この2曲同様に演奏される機会も多い曲です。第1組曲と第2組曲が存在しますが、特に第2組曲は、高校生の吹奏楽でも聞くことが多い曲です。

フルートセッションでは1番に有名なソロパートがあるほか、ピッコロや2番フルート、アルトフルートにまで重要なソロがあり、それぞれの魅力を堪能できる曲となっています。落ち着いた序盤の演奏から、中盤から終盤に向かう緻密で大胆な演奏は圧巻の一言に尽きます。演奏しようと思えば、相当な練習な曲とも言える曲です。

アルトフルートにスタンドは必要?

アルトフルートにスタンドは必要?

まずスタンドについてですが、これは楽器を立たせるためのアイテムです。アルトフルートに必要なのか考えるとき、アルトフルートのみで演奏をするのであればあまり必要ないと思われます。しかし練習などでアルトフルートを置いて席を離れるとき、椅子などに置くとはみ出てしまい、他の方がぶつかってしまうこともあります。

それによってアルトフルートが傷つく、あるいは壊れるといった可能性も出てきてしまうのです。その場合はスタンドを持ち運び、そこに立てておくという方法もあります。

あるいはコンサートや発表会などでアルトフルートを使う方は、複数のフルートを持ち替える場合があります。具体的にはアルトフルートとフルート、アルトフルートとピッコロというように2つの楽器を吹き分ける場合があるという事です。これらの楽器は持ち替えが可能となっているので、曲に合わせて持ち替えることがあるのです。

特に近代音楽ではこのような持ち替えは増えてきているため、スタンドが必要となる奏者は多くなっているのです。このような方々には必須とも言えるでしょう。

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アルトフルートの価格

アルトフルートの価格

楽器は基本的に高額なものがほとんどです。それはフルートとアルトフルートといったように楽器の大きさや、その構造における製造の難しさにもよりますが、初めて使う場合はあまり高額なものに手を出すのは気後れしてしまうことでしょう。

市場だと最低でも15万円程度は必要となってきます。ただこれだけの予算があれば初心者でも扱いやすいアルトフルートを手に入れることができます。

全体的な市場だともちろん価格にはピンからキリまでありますが、平均的に50万円程度となっています。60万円を超えるようなアルトフルートであれば立派なものが手に入るでしょう。

>>フルートの相場について詳しくはコチラ

アルトフルートのレンタルはできるの?

アルトフルートは先述したように大きな楽器であること、そして一般的なオーケストラや吹奏楽においても必ず使用するというわけではないため、実際に購入する方は僅かとなっています。

かと言って必要となったときに当日手元にないというのは問題になるため、必要な日数分だけ借りる方も多いです。

そのためそのような需要に応えるためにレンタル楽器店も存在しています。ただ需要のためかレンタル店そのものは多いものの、アルトフルートを取り扱うところはそれほど多くありません。

基本的にはレンタル店に問い合わせの上、店頭に取りに行く、あるいは遠方であれば宅配便でのお届けもしてくれるところが多いです。これについてはその店舗ごとに違うので、必ず確認してください。

料金としては1週間単位などでのレンタルとなっているようです。新品か中古なのかでも違いがありましたが、新品で10,000~12,000円程度、中古で7,000~9,000円程度が目安です。店舗によって違うので必ず確認しましょう。

当然ですが、レンタル中に壊したりメンテナンスを怠ったりしての不具合は借りた側の責任となるので注意してください。

定番のおすすめアルトフルート:厳選5種

定番のおすすめアルトフルート:厳選5種

アルトフルートの特徴や魅力が分かったところで、ここからはどんなアルトフルートがおすすめなのかご紹介させていただきます。

アルトフルートは取り扱うメーカーも多いことから、その中でもおすすめの商品を5種厳選させていただきました。

パール(Pearl) / PFA-207ES

     
現在の価格はコチラ

http://www.pearlgakki.com/flute/PFA_207ES.php

業界でも品揃え豊富なのが魅力のパールからハイクオリティなアルトフルートが発売されています。独創的な「一本芯金」と「ピンレス・メカニズム」を採用することで安定したキーアクションを実現し、管体を銀製にすることで音の深みを追求しています。

また演奏しやすいようにU字頭部管を採用し、Fis足部管仕様のモデルなどを用意することでユーザーの要望に合う品揃えを行っています。それでいてコストパフォーマンスも良いことからおすすめの一品となりました。

>>パールのフルートについて詳しくはコチラ

ミヤザワ(MIYAZAWA) / Alto Flute-SH

     
現在の価格はコチラ

http://www.miyazawa-flute.co.jp/catalogue/flute/model_10.html

合理性と品質が売りのミヤザワから発売されているアルトフルートは、独自のスケールを採用することで低音域から高音域までの正確な音程を、ソルダード・トーンホールを用いることで、重厚感のある音色を表現しています。

さらに透明感のある音の立ち上がりと、滑らかな操作性が売りとなっており、最高品質の音質を得ることが出来ると高評価を受けています。価格としては高めですが、それに見合ったクオリティが期待できると言って良いでしょう。

>>ミヤザワのフルートについて詳しくはコチラ

ムラマツ(Muramatsu) / ALTO FLUTE

     
現在の価格はコチラ

https://www.muramatsuflute.com/flute/0014.html

玄人好みのフルートを作ることで有名なムラマツからは暖かくふくよかで芳醇な響きが魅力のアルトフルートが発売されています。総銀製によりその響きを実現していますが、ムラマツならではのこだわりが、音色や音質を徹底的に追求することで、プロも満足するほどの音を奏でられる商品に仕上げています。

そのため、というわけではないのでしょうが価格も素人では手が出しにくいものとなっています。無理をすれば購入もできるでしょうが、まさにプロフェッショナル向けのアルトフルートと言っても差し支えないです。

>>ムラマツのフルートについて詳しくはコチラ

アルタス(Altus) / AF821SE

     
現在の価格はコチラ

http://www.global-inst.co.jp/misc/altus_20170123web.pdf

玄人好みなのがムラマツなのに対して、アマチュアのためにフルートを作るのがこのアルタスです。アマチュアの方々にも演奏しやすいように第3オクターブまでムラの無いバランスのとれた音を響かせてくれる商品です。

また奏者のイメージした音を忠実に奏でてくれる操作性も魅力の1つと言えます。演奏のしやすさも高めるためU字頭部管を採用し、楽に楽器を構えられるように設計されているのは、まさにアマチュアのための銘器というに相応しい商品です。価格も相場から見れば少しだけ安いのも有難いところです。

>>アルタスのフルートについて詳しくはコチラ

三響(SANKYO) / アルトフルート

     
現在の価格はコチラ

http://jp.sankyoflute.com/catalog/alto.html

三響からは優れた重量バランスと豊富な音量、重厚感の中に軽快な音色を響かせる心地よい演奏性を持ったアルトフルートが発売されています。こちらもU字頭部管を採用することで最適な構え実現し、コンサートフルートを持つような感覚で演奏できるだけに、持ち替えをする方にも適したアルトフルートとなっています。

>>三響のフルートについてはコチラ

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