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ダブルコントラバスフルートの魅力や特徴と音域や吹き方

ダブルコントラバスフルートの魅力や特徴

オーケストラの楽器はその曲目にもよりますが、大抵は座位にて演奏することがほとんどです。これは長時間の演奏を考慮してなど、理由は様々ですが、ソロコンサートでもない限り、ほとんどの奏者が着席してその演奏に集中しています。

しかし、一部では長時間の演奏の中、起立した状態で演奏する楽器も少なくなく、そのほとんどが自身より大きい楽器を演奏することが理由となっています。

そんな中の1つにダブルコントラバスフルートと呼ばれる楽器があります。フルートの1種なのですが、フルートの形状を考えると、とても同種の楽器とは思えない大きさです。その音色や特徴も、フルートとは異なります。

こちらではこのダブルコントラバスフルートの魅力や特徴と音域や吹き方をご紹介していきます。

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ダブルコントラバスフルートの目次

ダブルコントラバスフルートとは

ダブルコントラバスフルートとは

ダブルコントラバスフルートはまだ誕生して間もない管楽器です。1994年に日本のコタトフルート工房が世界で初めて製作して誕生しました。4本の金属管ダブルコントラバスが製造されましたが、現在は日本とドイツに1本ずつ、アメリカに2本存在しており、どれもが活躍中とのことです。

世界全体でも20本しか存在しないこの管楽器は非常に貴重故、なかなかお目にかかることはありません。その形状も非常に独特であり、頭部管はコントラバスフルート同様に4の字に折り曲げられていますが、さらに胴部管にあたる部分はU字に曲げられているという非常に独特な管楽器となっています。

>>フルートの種類について詳しくはコチラ

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ダブルコントラバスフルートの特徴

ダブルコントラバスフルートの特徴

既にその存在から特徴的な楽器ですが、音色や音域もそれに見合ったものとなっています。根本的に長さは実に5000mm、重さは12kgもある巨大であるため、フルートのように横にして吹くことはまず不可能です。

また管の内径も78.4mmと太いため、非常に低い音が出ることが伺えます。

これはフルートオーケストラにおいてコントラバスフルートよりもさらに低い音域が必要になったために開発されたためでもあります。そんな特徴を持つこの楽器ですが、その音色や音域についてもう少し詳しく見ていきましょう。

ダブルコントラバスフルートの音色

管の内径が太いこともあり、音色は低く響きながらもソフトで柔らかいものとなっています。またリッププレートからエッジまでの距離が十分に取られていることから、金属管数本分の音量が得られるため、大きな音が響く楽器でもあります。

故に、その吹奏感はアルトフルートやバスフルートでは得られないような最低音域の風がなっているかのような独特なものとなっています。

ダブルコントラバスフルートの音域

ダブルコントラバスフルートはフルートと同じくC管となっていますが、担当する音域は非常に低く、フルートよりも3オクターブ下となっています。

フルートオーケストラにおける最低音を彩り、フルートの華やかで軽やかな音色を下支えするにはこの上ない存在となっているのは明白です。

>>フルートの音域について詳しくはコチラ

ダブルコントラバスフルートの吹き方

ダブルコントラバスフルートの吹き方

ダブルコントラバスフルートはそれそのものが少ないことから、吹き方などがあまり知られていません。しかしその形状からも分かる通り、運指などはフルートと明らかに違います。両手を使うことは変わりませんが、キーが存在する胴部管がU字に曲がっていることから左手と右手それぞれ左右にキーメカが振り分けられており、それらを操作することで音を奏でます。

また先述したようにリッププレートとエッジに距離がとられていることから、息の入れ方はそれほど難しくなく、かなりの音量となるので大きな音を出すために多くの肺活量が必要というほどではないでしょう。

横に構えて演奏することができないため、縦に構えることから操作性は多少難があるかもしれませんが、立てて演奏する分には重量としては軽く、取り回しもしやすくなっています。そのため、運指などの演奏に集中できるのも特徴の1つです。

>>フルートの上手な拭き方について詳しくはコチラ

ダブルコントラバスフルートのスタンドは必要?

ダブルコントラバスフルートは非常に大きな管楽器です。そのためスタンドは必須、むしろないと演奏以外の時に置いておく術がなくなってしまいます。またフルートやアルトフルートとの持ち替えをすることも考えられるため、それも含め必要となってきます。

近代音楽では持ち替えがどんどん増えているため、購入されるプレーヤーも増えてきています。ともあれ、これだけの巨体ですからあった方が確実に便利でしょう。

ダブルコントラバスフルートの価格

ダブルコントラバスフルートの価格

先述した通り、現在活躍中のものだけでも20本程度のものしかなく、一般的に販売されているものではないので価格も不明となっています。

ただコントラバスフルートが100万円を超える価格となっていることを考えると、全長が2倍程度あることから単純計算でも200万円はくだらないと思っていただくといいでしょう。

参考までにこの管楽器を世界で初めて作ったコタトフルート工房では300万円での参考価格を出しています。

>>フルートの相場について詳しくはコチラ

ダブルコントラバスフルートの購入方法

購入方法ですが、もしも入手したいという事であればメーカーに問い合わせた上でオーダーメイドで作ってもらうほかないでしょう。

幸いにも日本で製造した先述のコタトフルート工房は健在であり、全てハンドメイドとなっています。

300万円を用意できるという事であれば、工房に問い合わせた上で手に入れることもできるでしょう。

ただし、他メーカーですがコントラバスフルートでさえオーダーメイドで1年半以上の時間がかかるそうなので、その倍以上あるダブルコントラバスフルートが出来上がるには相当な時間がかかると予想されます。

ダブルコントラバスフルートのレンタルはできるの?

これだけ高額な楽器ゆえに、個人で所持している方はほとんどおらず、それならば使用するとなるとレンタルしかないと考えられます。しかしそもそも現存する本数自体が少なく、またフルートオーケストラでの役割があるとは言え、これが必要な曲を常に行うわけではないことから需要はほとんどありません

そのため、店舗としてレンタルしているところはほとんどありません。ただ出番の少ない楽器に着目して専門でレンタルしている店もわずかに存在しているので、そこでレンタルを申し込むといいでしょう。

目安として1週間レンタルで20,000円ほどしますが、購入することを考えたら安いと言える価格です。

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