リカンベント型エアロバイクの種類や特徴と上手な選び方
エアロバイクには形状や負荷方式に違いがあり、それによって効果が違うと言うのはご存知でしょうか?実はこれを知らず安易に購入してしまうと自分に合っていないという落とし穴にはまってしまうことがあるのです。
そこでこちらでは形状の1つであるリカンベント型エアロバイクの種類や特徴と上手な選び方をご紹介していきます。
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リカンベントとアップライトの違い
まずリカンベントタイプの大きな特徴として、腰かける部分はサドルではなく背もたれ式の座椅子となっているところです。
アップライトタイプはサドルに座り上半身を起こした姿勢で足の上下の運動でペダルを漕ぐのに対し、リカンベントはシートにもたれかかった姿勢で足を前方に向けた屈伸運動でペダルを漕ぐという違いが生まれます。
そのため他のエアロバイクと違い腰に負担をかけにくいため、リハビリ目的の方や高齢者が運動をしやすいという優れた点があります。
リカンベントタイプのエアロバイクの効果
ここで気になるのが背もたれあるとどんな効果があるのか、という点です。
まず背もたれに分散するため腰やおしりへの負担が少なく長時間使用することができます。そのため他のエアロバイクより長時間の運動が可能となります。
また同じ負荷でも低い位置では心臓より脚をあげることで、より強い運動ができます。反対に高いシート位置では心臓の負担が軽くなり無理がかからなくなります。
よって負荷と座椅子の位置次第でアップライトタイプなどより身体への負担を調整しやすく、その分だけ効果のある運動が出来るというわけです。
そのためリハビリや高齢者向けという話はしましたが、場合によっては競技者がリカンベントタイプを使ってトレーニングをするほど効果があるエアロバイクです。
リカンベントタイプのエアロバイクを選ぶポイント
リカンベントタイプは先述したように高齢者やリハビリを目的とされる方も使うことが想定されています。そのためそれに合わせた構造を持つ商品も多いです。
このような観点からリカンベントタイプのエアロバイクを選ぶ際には以下の2点をポイントとする必要があります。
- ウォークスルーの有無
- サドルスライドの調整幅
何のことか分かりにくいと思うのでそれぞれ見ていきましょう。
ウォークスルーの有無
まずウォークスルーとは本体と座椅子の間にある大きな空間の事です。このウォークスルーがないと本体を跨がなければならなくなり、脚を上げる必要があるので、高齢者だと躓いて転んでしまう危険があります。
ウォークスルーは脚を上げて跨がなくても簡単に座椅子に座れるような構造であるため乗り降りが楽になっています。
リハビリもそうですが高齢者の方が使うことを考えるのであれば、この有無は選ぶうえで大切なポイントです。
サドルスライドの調整幅
続いてサドルスライドです。こちらでは座椅子とさせていただいていますが、リカンベントタイプでもこの位置の調整は重要となります。
アップライトタイプの様に縦ではなく、前後にスライドする形になっていますが、この位置によっては身長が低い方は座れない場合があります。
幅の狭いもので135~165cm以上のタイプもあります。10cm程度までなら背もたれ背中の間にクッションを置いて対応できますが、購入時には必ず適応身長の確認をしましょう。
リカンベントタイプのエアロバイクの種類
大きく分けて3種類の負荷方式があります。負荷方式の違いは負荷の幅もありますが、静音性やスムーズさに関係してきます。それだけでなく、価格にも影響を与えるため、こちらも選ぶポイントの1つとなります。
- マグネット電動式
- マグネット手動式
- 電動負荷式
この3種類になります。それではそれぞれの負荷方式について詳しく見ていきましょう。
マグネット電動式の特徴
マグネット電動式はフライホイールに永久磁石を近づけたり遠くしたりすることで、負荷をかける方式になります。
マグネット電動式ではこの遠近を電子的に制御し、モニターについているボタンなどで負荷の調整を簡単に行えるのが特徴です。
マグネット電動式のメリット
電子制御の為、ワットコントロールやハートレートプログラム機能に対応しており、目的に合わせたトレーニングをコンピューターに任せて行うことが出来るのがメリットとなっています。
そのためリカンベントに搭載することで無理な負荷をかけることがなくなるので、高齢者やリハビリ目的の方でも安心して使える仕様となっています。
マグネット電動式のデメリット
デメリットは電子制御であるため電源が必要な点です。一部商品には発電機能があるため、その商品の場合は電源を気にしなくてもいいですが、大半の商品は電源が必要となっています。
そのため使用できる場所にも制限が出てくるのでリカンベントを置く位置をあらかじめ決めておかなければいけません。
マグネット手動式の特徴
手動式は電動式同様、フライホイールに永久磁石の遠近で負荷をかける方式です。
こちらは商品によって8段や16段、32段と負荷の段階が決まっており、それを手動で切り替えることになります。
マグネット手動式のメリット
非接触型の為、静かなのがメリットです。機械音が全くないため電動式を含め他のどの負荷方式よりも静音性が高いと言えます。
高齢者もリハビリの方もテレビを見ながら、あるいは本を読みながらとなると静かな方がのんびり運動が出来るのでありがたい仕様となります。
マグネット手動式のデメリット
電動式にも同様なことが言えますが、負荷が放射線状にかかるため、軽いと思ったら急に負荷が重くなるというデメリットもあります。
そのため特に高齢者の方には突然大きな負荷がかかり怪我をしてしまう可能性があるので注意が必要です。
電磁負荷式の特徴
電磁磁石にかける電圧を変えることで負荷をかける仕組みです。マグネット負荷方式の永久電池が電磁磁石に変わっただけで、こちらも非接触型となっているため音はしません。
電磁負荷式のメリット
マグネット式などと比べて負荷の高低の幅が広いのがメリットです。また負荷が均等に変わるのも魅力的です。そのため自分に必要な負荷を選びやすく安定してトレーニングをすることができます。
これはリハビリをしている人にとっては、現状の身体の筋力に合わせて無理のない負荷設定が出来るので安心ができるメリットです。
電磁負荷式のデメリット
マグネット電動式同様、電源が必ず必要となるため使用できる場所に制限が出てきます。また静音性が高いですが、機械音が気になる人には少しうるさく感じる可能性もあります。
また構造の関係で非常に重くなってしまうため、高齢者が移動をさせようと思ってもおいそれと動かせないのもデメリットです。大の大人が2~3人は必要となるでしょう。
リカンベントタイプのおすすめエアロバイク:厳選3種
ここまでリカンベントタイプの特徴や選び方を知っていただきました。その上でじゃあどれを買おう、と悩まれている方もいるのではないでしょうか。
そこでここからはリカンベントタイプのエアロバイクのおすすめ3種をご紹介したいと思います。購入される際には、こちらも考慮していただくといいと思います。
ダイコー / DK-8718RP
現在の価格はコチラ |
マグネット負荷方式の電動式を採用しているため非常に静かなリカンベントタイプとなります。連続使用時間も60分と長いため快適に運動をすることが可能となっています。
ダイコー / DK-8304R
現在の価格はコチラ |
造りはシンプルな物ですが、価格もリカンベントタイプの中では安くなっています。連続使用時間が30分となっていますが、高齢者の方やリハビリ目的の方であれば十分運動できます。
モニターにも速度・距離・カロリー・心拍数が表示され必要なデータは見られるので、コストパフォーマンスは良い商品となっています。
ホライズン / Comfort R
現在の価格はコチラ |
足を大きく上げずに乗り降りできるステップスルー構造を採用しています。また背もたれが上半身をしっかりサポートし安定したぺダリングが可能となっています。
12の運動プログラムが準備されており、自分にあったトレーニングが出来るのも特徴となっています。
モニターも非常に見やすい5.5インチのディスプレイを採用し、高齢者でも使いやすいものとなっています。また雑誌やタブレットを置けるディバイスラックを備えておりハイスペックなリカンベントタイプとなっています。