キャンプ用テントってどんな種類があるの?
キャンプで使用するテントには、実は様々な種類のテントが存在します。種類によって骨格や構造が違うため、設営や撤収のしやすさや重量などに違いが出てきます。
キャンプのスタイルによって選ぶテントを間違えてしまうと、余計に設営に手間がかかってしまったり、必要以上に重たいテントを買うことにもなりかねません。ここでは、そんなテント選びの際に知っておきたいキャンプ用のテントの種類について紹介してきます。
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ドーム型テント
キャンプ用のテントの種類の中で最も定番のタイプと言えるのがこちらの「ドーム型テント」でしょう。キャンプ時の役割としては、就寝のための寝室やそれ以外の時間は荷物を置いておくスペースとして利用することになるでしょう。
各メーカーからほぼ展開があり、大きさのバリエーションも豊富なのでキャンプを行う人数に合わせて選ぶことが出来ます。テントサイトなどでも最も良く見かけるオーソドックスなタイプと言えるでしょう。
ドーム型テントのメリット・デメリット
ドーム型テントのメリットといえば収納がコンパクトで持ち運びがしやすいという点が挙げられます。もちろん製品によりますが、概ねコンパクトに収納可能のため荷物を抑えたい時などに重宝するでしょう。また設営する場所をあまり選ばずに済むというのもメリットとして挙げられます。
形状的に横からの風を上手く逃がすことが出来るため風にも比較的強いとされていますが、近年のキャンプ用ドーム型テントは大型化が進んでおり、背が高いドーム型テントになるとこの限りではありません。
では反対にドーム型テントのデメリットとは一体何でしょうか。まず挙げられるのは居住性でしょう。構造状半円形になるため居住スペースの端の方は必然的に高さを確保することができないため圧迫感を感じる方もいます。さらにリビングスペースを設けるにはタープも必要となります。
また夏場などはテント内が非常に暑くなりやすいので、夏のキャンプをメインに考えている方であればベンチレーションやメッシュが使用されているタイプのテントを選ぶことをおすすめします。
ドーム型テントの設営難易度
ドーム型テントの設営はテントの種類の中でも最も簡単な部類に入ります。ほとんどのタイプは2本から6本程度のポールをインナーテントに通して立てる、もしくは立てたポールに引っ掛けるだけ、後はフライシートをかければ完成なので、慣れれば10分程度で出来るでしょう。
女性だけでも十分に設営可能であるばかりか一人でも出来ます。もちろん撤収も簡単なので、キャンプの際の設営を手早くやってしまいたい家族でのキャンプを考えている方にはおすすめです。
ツールームテント・オールインワンテント
上記のドーム型テントにリビングスペースを追加した、もしくは一体化しているタイプのテントのことを言います。「ツールームテント」や「オールインワンテント」、もしくは「ハイブリッドテント」、「ロッジドーム型テント」などの呼ばれ方をされます。
ドーム型テントなどについている小さな前室とは違い、屋根のついた広々としたリビングスペースを確保出来るため、急な天候の悪化に対してもドーム型に比べて対応しやすいと言えるでしょう。
ツールームテント・オールインワンテントのメリット・デメリット
ツールームテント・オールインワンテントの大きなメリットとなるのは、やはり広々としたリビングスペースが使えることでしょう。大きなタイプのテントを選べばタープも不要でリビングスペースで調理や食事などを楽しむことができます。
また完全にクローズできるタイプのものであれば急な悪天候に見舞われたとしても濡れずに、しかもある程度の寒さもしのげることから、快適に過ごすことができる点も大きなメリットの一つとなっています。
逆にデメリットとなるのが、収納時の状態でかなり重量が重くなりやすいということと、初心者には設営が難しく感じてしまうという点でしょう。またテントサイトによっては区画が制限されているところがあり、レイアウトが限られることもデメリットと言えます。
ツールームテント・オールインワンテントの設営難易度
ツールームテント・オールインワンテントの設営難易度は、ズバリ「脱初心者」といったところでしょうか。極端に難しいというわけではありませんが、シンプルなドーム型テントに比べるとパーツも多く構造も少し複雑になります。
初心者だけでキャンプに行く時には、あらかじめどこかで設営の予行をしておくか、説明書などを見て十分に予習をしておくことをおすすめします。ものによりますが、設営が初めての大人2人で1時間弱、慣れてきて30分程度と考えておくとよいでしょう。
ちなみに、初心者の方だけでなんの予習もせずに説明書を忘れてしまった日には買ったことを後悔するレベルに感じる方もいるようなのでくれぐれもご注意ください。
ロッジ型テント
『小川キャンパル』のミネルバに代表されるような、文字通りロッジ、小屋のような形をしたタイプのテントとなります。その見た目はもはやテントというよりも建物に近いと言えるでしょう。
一度設営してしまえば長期滞在も出来そうなほどの空間を持っています。もちろん悪天候にも強く雨が降ってきても余裕で対応できるでしょう。大人数のキャンプにも非常におススメと言えます。
ロッジ型テントのメリット・デメリット
ロッジ型テントの最大のメリットは、やはり居住性の高さであると言えるでしょう。側面がほぼ直角に近い角度であることからデッドスペースがほとんどない上に天井も高いので大人でも余裕で立って移動できます。
側面部分を張り出すことが出来るタイプのものもあり、他にタープを用意したり設営する必要がなく、さらに広々としたリビングスペースを確保することで、大人数でのキャンプも楽しむことができるでしょう。
デメリットとして挙げられるのは、収納時の大きさと重量でしょう。正直言ってかなり重たいです。ロッジ型テントを使うようなキャンプには車で行くのは当然としても車に乗せるのも車から降ろすのも一苦労です。
またかなりスペースを必要とするテントとなるので、テントサイトによっては設営するスペースを確保できないということもあり得ます。キャンプの際には事前に確認しておくことを忘れないようにしましょう。
ロッジ型テントの設営難易度
収納時にかなりの重量と大きさがあることを考えると、設営に関しても難しいイメージを持つ方も多いかと思いますが、ロッジ型テントの設営は意外と簡単です。ロッジ型テントは複雑で設営が難しいと説明しているサイトがありますが、かならずしもそうではありません。
まず大きなツールームテントと違ってテンションをかけて張る必要がありません。基本的は屋根を組み立てて幕をかぶせて立たせるだけ。つまり自立させるために複雑な構造が不要です。初心者の方でも意外なほど簡単に組み立てることが出来るので、設営難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。
ワンポールテント
近年再び流行の兆しを見せているのがこちらの「ワンポールテント」です。 野外フェスなどでも多く見かけるようになっている見た目にもちょっとオシャレなテントです。
販売しているメーカーによって様々なデザインのものがあり、モノポールテント、ティピーテントなどと呼ばれる場合もあります。ファミリーキャンプでは他の人とは一味違った雰囲気を演出出来るテントと言えるでしょう。
ワンポールテントのメリット・デメリット
ワンポールテントのメリットとしてまず挙げることができるのは、重量でしょう。 他の一般的なドーム型テントなどに比べても重量が軽いため持ち運びがしやすいのが大きなメリットとなるでしょう。
その名の通りポールが一本しかないこととで収納時もコンパクトにまとまるものが多いのでツーリングでのキャンプをお考えの方にもおすすめのテントです。
反対にデメリットとなるのは、側面が斜めになっているため空間的な余裕を確保出来ない点と、中心にポールが立つのでテント内で小さなテーブルなどを使う場合に邪魔になりやすいという点などが挙げられるでしょう。
ワンポールテントの設営難易度
ワンポールテントの設営難易度は、「中級レベル」と言えるでしょう。構造は簡単なので組み立て自体は難しくないのですが、基本的なワンポールテントは自立いないためペグが重要となります。
ペグがしっかりと固定できる場所を選ばなくてはならないことと、安定したペグ打ちが出来ることが重要となるので、経験がある方が設置する方が安定したテントを立てることが出来ると言えるでしょう。