失敗しない!キャンプ用テントの上手な張り方
テント設営に慣れている人はともかく、まだ経験が浅い人や経験がない方もいるかと思います。テントの張り方はキャンプを快適に行う上で最重要と言っても過言ではありません。ここではテントの張り方のポイントを紹介しています。
ここで紹介する上手なテント設営のポイントを抑えるだけで、周囲の人からは「おっ!」と思われるようなスムーズかつ上手なテント張りができるので、初めてテント設営に挑戦する初心者キャンパーさんや、週末にファミリーキャンプを控えたパパさんまで必見です。
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テントの上手な張り方のポイント
テントを上手に張るためには手順を把握してることはもちろんのことですが、それ以上に張る場所やテントを張る時のちょっとしたコツを知っておくだけでも快適で安全なキャンプが楽しめるため、初心者キャンパーだけでなくキャンプに慣れてきた中級者も今一度、自分が正しくテントを張れているか確認する意味も込めて上手な張り方をチェックしてみましょう!
テントを設営する場所の地面、周囲に注意する
テント設営において「どこにテントを張るのか」というのは料理でいうなら下ごしらえのようなもの、極端な事をいってしまえば地盤の安定しない場所に家を建ててしまえば安全に住むことは出来なくなるのと同じで、テントを設営する場所を選ぶところから上手なテントの張り方というのは始まっているわけです。
雨の溜まりにくい場所を選ぶ
テントを張る場所を選ぶときに、まず注意しておきたいのは水はけの良い場所を選ぶこと。
普段からじめじめと湿っているような場所や、窪地になっていたりして雨水が流れ込んできそうな場所にテントを張ってしまうと、いざ雨が降った際に大変な思いをしてしまいます、雨水が窪地に溜まってしまえばテントに浸水する恐れもありますし、水はけが悪い場所だと目が覚めたら寝袋ごとびしょ濡れなんて事もあります。
水の流れた痕跡や、水たまりだったことが想像できるような場所のテントサイトを割り当てられてしまった場合は、テントの周辺に溝を掘ったりして人工的に水の流れを作ってテントの下に水が流れこまないような工夫をしましょう。
日陰や木の下などにテントを張りましょう
ひらけた土地に一本だけ生えているような木の場合、落雷の危険性も出てくるため注意が必要ですが、木の下というのは根が張っており水はけも良くなっているため地面の環境としてはテントを張るのに好都合!
特に日中であれば直射日光を避けられますし、夜露からも守られます、雨が降っていたとしても木が天然の傘のようなってくれるので、基本的には木の近くや根元にテントを張るのは上手な張り方のポイントと言えます。
しかしこの木の下にテントを張るという考え方は初心者〜中級者向けの考え方、上級者キャンパーの中には樹木の下に落ちてくる雨は大粒だからうるさいという意見や、虫や樹液が落ちてくるという考え方もあります、あくまでもテントを張る時の考え方として参考にしていただけたら良いと思います。
河川敷や浜辺など水位が変化する水辺には注意!
河川敷や砂浜などでバーベキューやキャンプを楽しむなんて絵になる光景ですが、水位の変化に対する知識がなければ命がけのキャンプを経験する羽目になるので、キャンプ初心者は基本的に水位の変動する水辺は注意が必要です。
たとえば、キャンプ場の川辺は晴天だったとしても、その川の上流で豪雨だった場合急激に川幅が変動します、河川の水位上昇は非常に早いため、違和感に気がついてからテントの撤収作業を始めてもおそらく間に合いません、もちろんそれは川辺だけでなく海辺も同じであり、最悪の場合テントと一緒に自分も流されてしまう事も。
キャンプは自然のを楽しむレジャーです、それはつまり自然の脅威とも隣り合わせであるということを忘れずに、安全な場所を見極めてテントを張ることが重要となるのです。
テントを上手に張るコツ!
テントを張る場所選びは張り方の導入的な部分、やっぱり上手に張れたテントは強風やゲリラ豪雨のような天候の変化にも対応してくれるため、安全かつ快適なキャンプを行うのであれば上手に張るポイントはしっかりと押さえておきたいところ!
テントサイトで周囲の上級者キャンパーから「いい加減なテント設営だな〜」と舐められないためにも、テント設営で覚えておきたいコツを紹介しますので、ぜひ次のキャンプまでに覚えて練習してみてください。
グランドシートはテントより小さめになるように敷く
テントの下に敷くのがグランドシートですが、テントのレインフライよりも広くして敷かないように注意が必要です。
レインフライよりも広くした状態で敷いてしまうと雨が降った際にレインフライから滴った雨がグランドシートの上に溜まり、最悪テントに浸水する可能性があります。グランドシートはテントより若干小さく畳んで敷くようにすれば問題ありません。
またグランドシートはテント専用のものであればその方が良いのですが、ブルーシートやレジャーシートでも構いません、テントの底面を地面の石や折れた木などで破ってしまうと砂や水が容赦なく侵入してきますし、地面とテントが摩擦すればそれだけ生地が劣化しやすくなってしまいますから、テントと地面を接触させないようにすれば良いのです。
テントの入り口から風が吹き込まない方向にする
テントの入り口から風が吹き込む方向にテントを張らないようにしましょう。入り口から吹き込む方向に設営してしまうと、突風が吹いてきた時にどんなにしっかりロープを張りペグを打ち込んでいても、最悪テント自体が決壊する恐れがあります。必ず風がどの方向から吹いているのかチェックしましょう。
上記のように危険性が高いのももちろんですが、入口を風下に向けないと風がそこまで強くなくとも埃や砂がテントの中に好き放題吹き込んでしまいます、テントを張ってからでは重すぎて向きが変えられない事もあるため、テントの設営を始める前に、どの向きに入口を設定するのか考えて開始しましょう。
また、川沿いの場合は上流から下流に風が吹くことが多いので下流に向けて設営しましょう。海・湖沿岸の場合は海・湖と陸の間を往復するように吹くので、風に対して側面を向けるように設営するのがポイントです。
ペグはしっかり打ち込む
テント設営に慣れてきた方に多いようですが、ペグはめんどくさがらずに打ち込める箇所があるならしっかりと打ち込みましょう。まだ打ち込める箇所があるのに「これで大丈夫だろう」と妥協してしまうと、強い風が吹いた時にテントは簡単に吹き飛びます。
ペグを打ち込む時は地面に対して直角に打ち込むのではなく、張っているロープに対して直角になるようにしっかりと打ち込みましょう。その際、地面の硬さがゆるいと感じる場合は設営場所を再検討された方がいいかもしれません。
また場所によってはペグを打ち込んでテントを張ることができず、木などにロープで縛りつけたりする人もいるでしょうが、地面に対してロープが水平より上の力で張ってしまうと、テントの生地に無理な力が加わって、風が吹いた際に破れてしまう可能性もあります。
ですから大きな石でペグを固定したり石に直接縛りつけたり、水平よりも下の角度でロープが張れるようにテントを設営しましょう。
以外と張り綱をいい加減に行っている人も多く、荷物を入れておけばテントは飛ばないと思っている人も多いのですが、荷物と人間が2人テントの中で寝ていたとしても、テントは風の力で簡単に吹き飛ばされます。
ですから、テントについている張り綱やペグは全て使用して、しっかりと設営するのが肝心です。
上手くテントを張るために覚えておきたいこと!
キャンプ場は自然の中ですから、いつでもテント設営日和な快晴の中で行えるとは限りません、風が強い日であったり雨の中でテントを設営しなければならないという場面もあるでしょう。
そんな悪条件の中でも上手にテントを張るために覚えておきたいことを紹介します。
風が強い日は風上からテントを設営していく!
テントを張りにくい日といえば風の強い日、しかし風上から作業していくというテント設営の定石を忘れなければ、風の強い日であってもスムーズかつ上手にテントを張ることが可能なので覚えておきましょう。
たとえばフライを張る時も風上からペグを打ち、インナーも広げる前に風上の2箇所をベグで止めます。
風を受けると広がってしまい振り回されるので、テントを広げてしまう前に風上であらかじめ固定をしておき、そこから広げて設営することで、風の強い日でも上手にテントを張ることができます。
雨の日は外側からテントを設営していく!
雨の日のテント設営を上手に行うなら、レインフライやタープを先に設営して、その中で作業を行えば快適に行えます、たとえば風の弱い雨の日であれば、ブルーシートなどの大きなシートを広げて、その中に潜り込んで作業すればテントも自分も濡れることなくテントが張れます。
インナーテントが吊り下げ式の場合は、先にレインフライを設営してからインナーテントを吊り下げるだけなので、雨の日でも快適にテントの設営が行えるでしょう。
テントの張り方のまとめ
キャンプ上級者たちからすれば「もっと言いたい」ということもあるでしょうが、先述したポイントをしっかりチェックした上で手順通りにテントを張るだけで快適なキャンプを過ごすことができます。
ちょっとの手間を惜しんで後々大惨事になるよりは、ポイントを確認した上で手順に従ってテントを設営すれば安心してキャンプを楽しめると思います。
キャンプを快適・便利にする為のアイテムも数多くありますが、まずテントの張り方が大事ということを頭に入れておくといいと思います。