初心者必見!素材や長さで違うシャフトの種類と選び方
ダーツはいくつかのパーツで構成されていますが、バレルがダーツの心臓部なのに対して、シャフトは人の腰に当たり、ダーツのバランスをとる上で重要な部分となります。そのためシャフト選びはチップやフライト同様に重要になってきます。
初心者の方は、シャフト部分を見てもどれが良いのかよく分からないかも知れませんが、それぞれに違いがあり特徴も変わってくるのです。そこでこの記事では、素材や長さで違うシャフトの種類と選び方をご紹介していきます。
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ダーツシャフト選びの基本なポイント
シャフトの種類の選び方の基本は以下の4つのポイントになってきます。
特にシャフトの長さはダーツの飛びや投げ方に大きく影響します。最終的には好みの問題になりますが、初心者の方であればロングやインビトといった安定感の出る長めのシャフトを使うのがおすすめです。
長さの特徴については後述しますので、そちらをご覧ください。またフライトとシャフトの組み合わせも重要となってきますので、上記の4つのポイントをおさえた上で、そちらも気にしながら選ぶといいでしょう。
シャフトとは?
シャフトはダーツの心臓部とも言われるバレルと、ダーツの飛びを安定させるためのフライトを繋ぐパーツとなっています。
バレル同様にシャフトにも素材や長さ、形状などに違いがあり、その選び方でダーツの飛びや性能も変わってくるので、シャフト選びのポイントをしっかり押さえて、購入するようにしましょう。
ダーツシャフトの素材の種類と特徴
まずは素材から説明をしていきます。シャフトの素材の中に、アルミシャフトという種類がありますが、こちらは基本的にソフトダーツでは使用しません。
カーボンシャフトやチタンシャフトは価格が高いため、初心者はまずプラスチックシャフトで自分に合うサイズや形状を探してみるのがおすすめです。
シャフトの素材 | 重量 | 耐久性 | 金額 |
プラスチック | 軽い | 低い | 安い |
カーボン | やや軽い | やや低い | やや安い |
アルミ | やや重い | やや高い | やや高い |
チタン | 重い | 高い | 高い |
プラスチックシャフト(ナイロン)
プラスチックシャフトはナイロンというプラスチックの一種が使われており、大量生産が可能で比較的安価であることから、最も普及しているシャフトの素材です。種類も豊富であり軽量であることから、ダーツの重心をあまり変えず装着できます。
ただプラッスチックであるために耐久性は高くなく、バレルに装着する際に締め過ぎによる破損するリスクが最も高い素材でもあるというデメリットもあります。
カーボンシャフト
カーボンシャフトは、炭素を使用したシャフトです。カーボンは今注目されている素材であり、強度が高いのも関わらず柔軟性や軽量があるという特徴があります。そのためカーボンシャフトは、ブラスチックの素材に比べ折れにくく、耐久性も高くなっています。
またフライトのホールド力も高いため、フライトの脱落もしにくくなっているのもメリットです。性能が高い故に価格も高いですが、消耗しにくいため総合的に見ればコストパフォーマンスは良いとも言えるでしょう。ただいくら耐久性があるとは言え、落とすと衝撃で折れることがあるので注意は必要です。
アルミシャフト
アルミシャフトは金属であるアルミを使ったシャフトです。ソフトダーツでは使用せず、ハードダーツで使用されるものになります。アルミという事で強度は非常に高く折れにくいですが、バレルが金属であることから接続部のネジが緩みやすく、スローをする度に締め直しが必要というデメリットも存在します。そのためアルミシャフトを使う場合はフライト脱落防止のためにOリングの併用が推奨されています。
チタンシャフト
チタンシャフトはアルミニウムよりもさらに強度が高い素材になります。シャフトに使われている素材の中では最高級の素材とも言われています。ただチタンの価格が非常に高いのと、強度が高い分、ダーツの重心バランスが取りにくいデメリットもあります。そのあたりもコントロールできる上級者向けの素材と言えます。
ダーツシャフトの長さの種類と特徴
続いてシャフト選びの肝とも言える長さの選び方です。シャフトの長さには正解がありません。これは人によってフィットするシャフトの長さが違うためです。ただし初心者の方は、比較的投げやすいといわれているロングやインビトをおすすめします。これらの長さは装着できるフライトの大きさに影響し、面積の大きいフライトと組み合わせることが出来るので、安定的な飛びを得ることができます。そのため初心者の方でも投げやすくなります。
ショートのシャフトはフライトの影響を小さくし、より直線的シャープな飛びとなります。そのためコントロールを身につけていないと上手く目標に向けて飛ばすことができないため、中級者以上の長さとなります。そのような飛びの影響も含め、長さを決める基準としては以下の4つが挙がります。
- ダーツの飛び
- テイクバック重視
- シャフトの質感
- 見た目
テイクバックとは腕の引き動作になります。これもシャフトの長さ次第で変わってきます。他にもシャフトの質感やダーツ全体の見た目も長さ次第で変わってくるので、いろいろ商品を見て自分に合うものを選びましょう。
シャフトの長さ | 安定性 | スピード | 特徴 |
ロング | 高い | 遅い | 直進性が高い フライトの影響大 |
インビト | 普通 | 普通 | ロングとショートの中間 |
ショート | 低い | 早い | 直進性が低い フライトの影響小 |
各メーカーごとのシャフトの長さ
シャフトの長さはショート、インビト、ロングの3種類に大きく分けられますが、実は決まった規定はありません。そのためメーカーごとに違いがあり、場合によってはインビトの代わりにミドルといった長さも存在します。そのためメーカーごとに独自の規格があるので注意して長さ選びを行ってください。
例えば、コンドル社のシャフトではショートのサイズは21.5mmですが、エッジスポーツのショートサイズは20mmになります。
ダーツシャフトの形状の種類と特徴
ダーツシャフトには形状の違いもあります。形状は大きく分けると以下の3種類があります。
- ストレート
- スリム
- ハイブリット
基本的に初心者はノーマルであるストレートシャフトから使っていき、慣れてきたらシャフトを軽くする場合はスリムやハイブリットに移行するという流れになります。もちろんそのままストレートを使用するという選択肢もありでしょう。ただメーカーによって対応するフライトが限定されてしまうので、使えるフライトを併せて確認してから購入するようにしてください。
ストレートシャフト
最も一般的な形状がこちらのストレートシャフトになります。商品名に「スリム」などの特別な表記が無ければ、こちらのストレートシャフトという事です。バランスも良く、使い勝手が良いため、ダーツを購入した際、付属で付いているのはこちらのストレートシャフトであることがほとんどです。
初心者はもちろんのこと、そのバランスの良さからプロでも愛用する方がいる形状になります。ただスリムやハイブリットと違って一番重量があるのは唯一のデメリットと言えるでしょう。
スリムシャフト
ストレートと比べて中腹がくびれた形状になっているのがこのスリムシャフトの特徴です。これにより軽量化に成功していますが、細くなっている分、折れやすくなっています。そのため初心者にはあまりおすすめできず、慣れてきてから使用するのが良い形状になります。
ハイブリッドシャフト
重量はストレートとスリムの中間にあたり、これら2つの複合形状となったバランスのとれたタイプになります。そのため使いやすいのですが、現在取り扱っているブランドが少なく、商品数が少ないのがデメリットです。
ダーツシャフトの仕様の種類と特徴
シャフトには2つの仕様があります。それがスピンシャフトとロックシャフトです。
スピンシャフトはシャフトの一部が回転する機構を持っています。そのためグルーピングを狙った際、フライト部分が回るため、後発のダーツの邪魔をしないという利点が発生します。ただ機構がある分、使用し続けると破損しやすくなるというデメリットもあります。
ロックシャフトは一般的なシャフトで、シャフトが回らない分、フライトで空気をかきながら飛び、安定感を生みます。しかしグルーピングの際にはダーツ同士がぶつかったり絡んだりしてしまうことがあります。このようにそれぞれメリット・デメリットがありますが、グルーピング対策を行うのであればスピンシャフトに仕様を変更することも考えるといいでしょう。
固定タイプ | 回転タイプ |
ロック | スピン |
シャフトは回らないが飛びは安定する | シャフトが回転するので グルーピング時に邪魔をしない |