初心者必見!素材や形状で違うバレルの種類と選び方
ダーツを選ぶ上で、一番気を使うのがダーツバレルというパーツになります。バレルには使用している素材の違いや形状の違いがあり、それらによって性能が変わってきます。この組み合わせ次第でダーツの飛びも変わってきますし、自分とダーツの相性も変わってきます。
ダーツバレルを選ぶときは素材と形状をよく見極め、多くの種類の中から選ぶ必要があるのです。そうは言っても初心者だと店頭や通販でもその数の多さに迷ってしまうことでしょう。そこでこの記事では、素材や形状で違うバレルの種類と選び方をご紹介していきます。
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バレルとは?
バレルはダーツの心臓部とも言われる重要なパーツです。ダーツを投げるときに実際に握る部分であり、全体の重心などを決めるので飛びにも大きく影響してきます。
基本的には金属で出来ていますが、その素材や長さ、太さ、重量、カットと呼ばれるバレル全体に施された刻みによって多彩な種類が存在するパーツでもあります。
つまりこのバレルというパーツ選びは何も知らなければ非常に困難であるにも関わらず、ダーツを構成する上ではとても重要なパーツなだけに妥協せず選ばなければならない部分なのです。
バレル選びの基本
そんな妥協できないバレルの選び方の基本から学んでいきましょう。バレルには素材、形状、カットの配置に様々な種類があるため、必然的にそれらを選択の基準とする必要があります。これら3つの要素によって太さや重心、握りやすさ(グリップ感)に違いが出てきます。
バレルはダーツを選ぶとき、まず最初に選ぶ重要なパーツです。投げる感覚や握りやすさに大きく影響を及ぼす部分なので、特にこだわって妥協せず選びたいところです。一般的には初心者に投げやすいとされる素材や形状はありますが、あくまでも好みの問題となってくるため鵜呑みにする必要はありません。
ダーツは上達するにつれて投げ方も変化してくることが多く、フィットするバレルも変わってくるため、しっかり厳選して自分に合うものを選ぶのが一番いいとされています。
ダーツバレルの素材の選び方
では素材の選び方から見ていきましょう。最も一般的なのはタングステンになります。
しかし初心者はまず投げ方を掴むためにも太くて握りやすく、また価格の安いブラス(真鍮)ダーツをおすすめします。これで練習を続け、慣れてきたらグルーピングに有利な中~上級者向けとなるタングステンを使うといいでしょう。
- ブラス(真鍮)
- タングステン
ブラスバレルのメリット・デメリット
ブラスバレルは真鍮という比較的軽い金属を用いています。軽すぎるとダーツが綺麗に飛ばないために、あえて太めに設計され、重さを出しています。そのため、初心者には比較的握りやすいというメリットが生まれ、必然的にフォームを整えるのに最適となっています。
また重心が比較的前方にあるものが多いため、綺麗な放物線を描きやすくな、初心者でも投げやすいというメリットもあります。さらに真鍮自体の価格が安いため、これを使ったブラスバレルも安いのがポイントです。ダーツを始めるとなるといきなり高価なものは手が出しにくい、と思わる方にとってもこれは始めるにあたってプラスのポイントになります。
ただバレルが太いというのはデメリットにもなります。ダーツでは得点が高い狭い場所にダーツを集めるグルーピングが上達する上で習得したい技術として挙がりますが、ブラスバレルの太さはこれに向かないため、不利になります。そのため慣れてきたらブラスバレルから離れ、細めのものに買い替えることをお勧めします。
タングステンのメリット・デメリット
タングステンはバレルの素材として最も一般的なものとなっています。タングステンは鉄の2.5倍、鉛の1.7倍もの重量があり、素材自体も硬度が高く、非常に丈夫なために細く作っても重みがあり折れにくく投げやすくなっています。
またタングステンバレルは、ブラスのバレルに比べて、細いので20のトリプルやブルなどに何本ものダーツを弾かれずに入れられるためグルーピングにも有利となっており、プロのほとんどがこのタングステンに使用しています。しかし、タングステンのバレルは細いために初心者には握りにくく、中~上級者向けとなっています。ただタングステンのバレルを綺麗に飛ばせるようになれば、中級者への仲間入りを果たせたと思ってもいいでしょう。
タングステン90%と80%のバレルの違い
多くの金属がそうですが、純粋な100%の金属を使っているものはなかなかありません。
タングステンも実際には90%や80%と表記されるように、そのほとんどはタングステンが使われていますが、残りの10%ないし20%は銅やニッケル、鉄、スチールが混ぜられており、何が混ざっているかは商品によって異なります。
気になるのであれば商品の詳細を見てみるのも良いですが、1つだけ分類する方法があります。それは磁石に近づけてみることです。混ざっているものが鉄やニッケルであれば磁石に引き付けられますが、銅やスチールであれば引き付けられません。これは金属の磁性に関わりますが、ここでは割愛させていただきます。
さて、この90%や80%の含有率によって何が変わるのか、それはバレルの重さと太さ、そしてグリップ感になります。90%のものはタングステンが多く含まれており、それだけ比重が重くなるので全体的に重量を重くできます。その分、バレルをより細くすることが可能になります。
またタングステンは他の金属より手へのフィット感が高い素材と言われています。そのため、タングステンの含有率が高くなればそれだけ高いフィット感が生まれるという事です。つまり90%と80%で起こる違いは以下のようになります。
- 90%:重量が重くなるためより細くなり、フィット感が高くなる
- 80%(それ以下も含む):重量は軽くなるがその分だけ太くなり、フィット感が落ちる
一見すれば90%を選ぶのが一番いいと思われるかもしれませんが、フィット感があっても細いことで握りにくくなる可能性があります。そのため90%ともなると細かいコントロールができる上級者向けと言えるでしょう。
中級者ならば80%まででさらに腕を磨く、初心者からタングステンに移行した方はまず80%以下のものでタングステンに慣れるというのがセオリーになりそうです。
要するにステップアップするごとにタングステンの含有率を上げていく感じです。ただ上級者でも80%の商品を好む方もみえるので、一概に必ず上げなければいけないわけではありません。
ダーツバレルの形状の選び方
続いてダーツバレルの形状の選び方です。バレルの形状は全部で4種類になります。
- トルピート型
- ストレート型
- 砲弾型(魚雷型)
- スタンダード型
バレルの形状は重心や握りやすさに影響します。重心が比較的はっきりしているトルピート型や砲弾型から始めるのが良いとされていますが、特にそれにこだわる必要はなく、好みや相性の問題もあるので、それを中心に選ぶといいでしょう。
トルピート型バレルのメリット・デメリット
トルピート型は先端が膨らんでいるため、重心が分かりやすいというメリットがあります。これにより放物線を描いて比較的膨らんで飛んでいき、狙ったところに飛んでいきやすいのが特徴と言えるでしょう。バレルの膨らみのおかげで直観的に同じ握り方が毎回出来るのもポイントです。初心者には比較的扱いやすい形状となっています。
ストレート型バレルのメリット・デメリット
バレル全体が真っ直ぐのタイプになります。細めのバレルが多く、その形状のおかげでグルーピングには有利と言える形状になっています。またその形状のおかげで重心が中央付近にあるものがほとんどであり、良くも悪くも平均的なバランスとなっています。
そのため癖がないのでメリットとしては慣れてこれば自分の思う位置に投げやすいですが、デメリットとしてはスローがしっかりしていないと真っ直ぐ飛ばず、投げづらさを感じてしまうタイプでもあります。中級者以上向けのタイプと言ってもいいでしょう。
砲弾型(魚雷型)バレルのメリット・デメリット
トルピート型をさらに極端に先端部分を太くした形状になります。まさに砲弾のような形をしており、太く短めであることが特徴となっています。
トルピート型よりもさらに重心が分かりやすいため、ボールを投げるような感覚で投げることができ、またバランスもとりやすいため初心者には扱いやすくなっています。その反面太さが災いし、グルーピングには最も相性が悪いバレルとなっています。余談ですが、ダーツの神様として崇められているジョン・ロウは好んでこの形状を使っていたと言われています。
スタンダード型バレルのメリット・デメリット
スタンダード型はストレートとトルピートの間に位置する癖が少なめになっているのが特徴の形状です。先端部中心が少しだけ膨らんでおり、重心を感覚で掴みやすくなっています。またストレートほどではありませんが、形状全体も細めなためグルーピングにも有利に働きます。
そのためストレートに次いで使用されている方は多いとされる形状になります。ただ既に直線的、あるいは放物線的に投げる軌道が決まってしまっている方には投げにくいバレルかもしれません。これもスタンダードに切り替えて慣れてしまえばいいのですが、フォームが崩れる可能性もあるのでリスクも孕んでいます。
ダーツバレルのカットと配置の選び方
次はカットの配置の選び方です。カットとはダーツに刻まれている溝であることは先ほど触れましたが、これには様々な種類や配置があり、それぞれに違いがあります。好みはありますが、初心者の方が選ぶのであれば全面カットをおすすめします。全面カットとは文字通りバレル全体に刻みが入れられているものを言います。前面カットを含め、様々なバレルのカットの種類を紹介していきます。
バレルのカットの種類
カットの配置を、全面カットを基本として考えたとしても、そのカットの種類は多数存在します。
最近はメーカーによって表に記載されていないカットの種類も次々と生まれていますが、基本的には溝が深いもの、鋭角なカットのものは滑りにくく、動力を生み出しやすくなっています。反対に溝が浅いもの、全くないものは滑りやすいというデメリットもあります。
また個人差はありますが手の発汗具合も影響していきます。手汗が多く、滑りやすい方は溝が深いもの、カットの鋭角なものを試してみるとミスが減るかもしれません。好き嫌いもありますが、いずれにしてもカットの影響は自分の体質も影響しているので、そのあたりも考慮した上で選ぶことをおすすめします。
カットの種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
シャークカット | 最も指掛かりが良く 力を伝えやすいカット |
・スロー時に滑らない ・飛びが最も良いとされる |
・指掛かりが良すぎる為 合わない方もいる ・消耗が激しい |
リングカット | 最も一般的なカット 横から見るとU字のような形状 |
・程よい指掛かりがある ・劣化もしにくい |
大きなデメリットはない |
ラフカット | 浅く細かい溝が刻まれたカット | ・シャークカットなどの 効果を補助して高める |
・補助的なカットなので単体では効果があまりない |
ストーン加工 |
表面がざらざらした加工 |
・滑りにくくなる | ・あくまでもカットの補助なので 効果は高くない |
刻みなし(ノーグルーヴ) | 全くカットがない 流線型のフォルム |
・カット部分の劣化がないため 寿命が長い |
・指掛かりがない 滑ることがある |
ダイヤモンドカット | 細かい線が無数に クロスされているカット |
・滑りにくくなる ・指の掛かりが生まれる |
・カットをあてに グリップを安定させられない |
スパイラルカット | 螺旋状の刻み | ・回転を掛けやすい | ・指掛かりは良くない |
縦カット | バレルに水平に刻まれたカット | ・グリップ力を発揮し、 滑りにくくしている |
・持ち方によっては グリップ力が安定しない |
バレルのカットの配置
バレルのカットの配置は先ほど初心者に全面カットがおすすめ、とお伝えしましたが、結局のところは自分のグリップする位置(握る位置)で決めることになります。バレルを後方でグリップする方は後方カット、逆の方は全面カットや複数カットとなります。
初心者に全面カットをおすすめしたのは、大抵の場合まだグリップする位置が決まっていないため、どの部分を握っても良いようにおすすめしています。自分の握る位置が分かって来たら、その次のバレルは配置を考えて購入するといいでしょう。
- 全面カット
- 複数カット
- 後方カット
ダーツバレルを選ぶ際のその他の注意点
以上がバレルを選ぶ主要なポイントとなってきますが、他にも注意点が存在します。それはバレルの規格、長さ、重さ、重心になります。それぞれの注意点についてみていきましょう。
バレルの規格
バレルには規格というものがあります。これはバレルにつけるチップの差し込み口の規格になります。バレルとチップはネジによって結合しますが、ネジ山の構造の違いで2BAと4BAの2種類に分かれます。
チップにネジ山がありバレルにネジ穴があるのが2BA、逆にチップにネジ穴がありバレルにネジ山があるのが4BAになります。そのため対応するチップの種類も変わってくるので注意してください。ただ基本的にはバレルを先に選ぶので、それに合わせてチップを選ぶことになります。
また最近は新規格でNo.5という規格も販売されるようになっています。2BAと同じようにチップにネジ山がありバレルにネジ穴があるタイプになります。
ただそのネジ山のサイズが2BAの約4mmより細く、4BAと同じ約2.4mmとなっています。この2BAからのスリム化により、グルーピングしやすくなり、また2BAや4BAよりも前重心になりやすくなったという特徴があります。これらも選ぶ上ではポイントとして押さえておく必要があります。
バレルの長さ
バレルには当然長さの違いもあります。大きく分けると35mmのショート、40mm前後のミドル、45mm以上のロングの3種類になります。基本的に短い方が抵抗が少なく、また軽くなるため飛びやすいとされていますが、4本指で握る方はロング、手の小さな女性はショートを選ぶといいでしょう。
バレルの重さ
バレルの重さも違いが出てきます。基本的にソフトダーツでは20g以下という規定がありますが、その規定内なら何gでも良いという事になります。それこそ軽いものであれば12gや14g、17gのものもあり、重いものだと20gの規定ギリギリのものもあります。ただ主流は16gや18gとなっており、初心者は少し重めの方が投げやすいので18g程度がおすすめと言えるでしょう。
バレルの重心
バレルの重心は形状で大体決まりますが、大きく分けると前重心、センター重心、後ろ重心の3つに分類されます。前重心はダーツに力を乗せやすく、飛びが良くなります。これは前に重心があるためスピードが乗りやすく、速くなるためです。そのため初心者向けとされていますが、ある程度力を乗せて直線的に飛ばさないと、力が上手く伝わらず下に落下してしまいます。
センター重心はストレート型に多いのは先述しましたが、癖がないため力の伝え方に慣れている方にとっては思うとおりに飛ばしやすいタイプになります。それ故に中級者以上の方でこちらを使う方が多くなっています。
後ろ重視はコントロールがしやすい重心と言われています。放物線の軌道を描くため、そのタイプで投げる方にはおすすめですが、リリースポイントのズレによって先端部が暴れることがあるため、上手く刺さらないこともあります。そのため上級者向けとも言われるタイプです。
初心者におすすめのダーツバレル
ここまでバレルの選び方のあらゆるポイントをご紹介してきましたが、多すぎてどの商品を選んだら良いのか悩むという方もいらっしゃるでしょう。そこでここからは初心者におすすめのバレルをご紹介してきます。ただ基本的にはこれまでご紹介してきた通り、初心者はブラスバレルから始めるのが基本ですが、上達してこれば皆さんタングステンに移行します。そのため今回は初心者でも比較的投げやすい形状をしたタングステンバレルもご紹介していきます。
ブラスバレル:ハローズ(Harrows) / シルバーアロー R 18g
現在の価格はコチラ |
ハローズは比較的安価で初心者でも扱いやすい商品を多数取り扱っています。その中でもこちらのシルバーアローは太めで握りやすいブラスバレルの商品で、値段もお手頃となっており、まさしく初心者に打ってつけのバレルとなっています。
タングステンバレル:ターゲット(Target) / ファーストプレイプラス エミリア
現在の価格はコチラ |
こちらはタングステンのバレルになりますが、初めてタングステンダーツを手にするのには良いと定評のあるシリーズになります。さらにバレルだけでなくチップケースとダーツケースも付属した初心者に優しいセットとなっています。その分上記のシルバーアローより少し値段は上がりますが、セットとして購入するのであればかなりお手頃価格な商品となっています。
タングステンバレル:エスフォー(S4) / ゼウス
現在の価格はコチラ |
全面カットを施したスタンダード型のタングステンバレルです。そのためどのようなグリップの方でも移行しやすい商品となっているため、初心者の移行商品としてもおすすめです。値段こそ少し高めですが、ダーツ界のカリスマとされるKTMも一押しとしており、非常に人気の商品となっています。