山登りにおすすめな登山用寝袋の選び方

本格的に山登りをする人にとって、寝袋はなくてはならないアイテムです。しかし、ここで間違ってはいけないのが、キャンプと登山とでは寝袋の選び方が違うとうことです。
キャンプ用と登山用の寝袋の選び方には、どのような違いがあるのか?キャンプ用寝袋の選び方とは視点を変え、分かりやすくポイントを押さえながら解説していきます!
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登山用寝袋の選び方
宿泊を兼ねて登山をするときには、寝袋がなければ寝ることはできないでしょう。その場合、どんな寝袋でも良いというわけではなく、登山には登山に向いた寝袋の選び方があります。
基本的には、通常のキャンプなどに使う寝袋の選び方とそこまえで変化はありませんが、それにプラスして登山をしやすくすることを考えなければなりません。
登山用の寝袋を選ぶときには、どのようなところがポイントとなるのかを解説していきます。
形状で選ぶ登山用寝袋
寝袋の購入を考えたときに、ほとんどの人は形状選びから入ることでしょう。ここでこけてしまうと、登山をしたときに後悔をしかねないので、形状選びは重要なポイントです。
複数の形状タイプの中でも、マミー型は登山に向くといっても良いです。寒暖の差が激しい山の上では、寒さから体を守ってくれるものでなければ役に立ちません。
マミー型であれば、ダウン素材を使っているものが多いですし、寝袋の中に入ったときの体との密着度も高いので、そういった点で登山には向くと思われます。
もちろん、マミー型に限らなくても良く、封筒型などの方が扱いやすいという人はそれでも問題はありません。ただ、なるべく高性能の寝袋を選ぶことは必要です。
素材で選ぶ登山用寝袋
素材選びは、形状選びと同じくらい重要なポイントです。特に気にしたいのが中綿素材です。中綿素材が高性能ダウンであれば、ほぼ問題はないでしょう。
また、表地は濡れ対策のため撥水加工を施してある寝袋が良いです。それに加えて防風加工など施してあればいうことはありません。
山の上では、テントを張って中にいるからといって安心はできません。隙間風は入ってきますし、寒い時期には気温の下がり方が激しいです。
そんなときに自分の体を守ってくれるのが寝袋です。面倒でも、使われている素材や特殊加工には気を遣って選ぶようにしましょう。
ダウンのフィルパワー(FP)とは?
簡単にいうと、ダウンの性能です。フィルパワーの数値が高ければ高いほど、ダウンの空気含有量が多くなります。空気含有量が多いと断熱効果が高くなり、保温性に優れているダウンになるわけです。
一般的に550FP以上のダウンが高品質、700~900FPくらいが最高品質のダウンだといわれています。
フィルパワーの高さは温かさに比例します。登山など過酷な状況下で快適に過ごしたいのであれば、できるだけフィルパワーの高い寝袋を選ぶのが無難です。
使用可能温度で選ぶ登山用寝袋
登山用の寝袋には、快眠温度(快適使用可能温度)と最低使用温度(限界使用可能温度)のどちらかの記載がしてあります。これらの数値を見れば、ある程度のスペックがわかるようになっています。
最低使用温度が-15℃以下であれば冬用、-10~9℃であれば3シーズン用、10℃以上であれば夏用と、大体の目安は決まっています。
ただ、登山用となると一筋縄ではいかないので、これらの温度に加えて何℃かプラスしなければなりません。仮に夏場であっても、アルプスのような高い山での登山で宿泊をする際には、当然のことながら夏用では不十分です。
使用可能温度を見て登山用の寝袋を選ぶときには、季節と登る山の高さのことも把握した上で、寝袋を選ぶことが大切になります。
重量・サイズ・コンパクトさのバランスを考える
登山をする目的で宿泊をするのであれば、どんな寝袋を使っても良いということはありません。重量・サイズ・コンパクトさのバランスを考える必要があります。といっても、そんなに難しいことではありません。
寝袋の重量はなるべく軽くし、サイズは自分の適応身長に合ったもので、あまり大きな寝袋ではないものを選びます。
コンパクトさに関しては、登山をしながらの持ち運びが大前提になります。そのため収納をしたときに、小さくできて持ち運びやすい寝袋にすれば良いだけです。
ダウンであればコンパクトになりやすいですし、化学繊維であればかさばります。また、マミー型はコンパクトにしやすく封筒型はかさばります。
このことから、寝袋をコンパクトにできるのかどうかのことも考えて、素材や形状を選ぶようにすれば失敗が少なくなります。
寝袋とほかの便利アイテムを併用する
便利アイテムを使用することで、登山での宿泊を快適に過ごすことができます。自分の持ち運べる範囲であれば、積極的に使っていきましょう!
マットやシュラフカバーで登山の宿泊も快適!
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寝袋だけを使って寝るのも良いですが、快適に睡眠を取るためにも、ほかのアイテムを併用することも視野に入れましょう。
寝袋にマットを敷けば、地面の凹凸や背中の冷えを防ぐことができますし、シュラフカバーを使用すれば、寝袋の水濡れを防ぎ、保温能力を上げることができます。
中綿素材がダウンの場合には、濡れると膨らまなくなってしまいます。膨らまなくなると、ダウン本来の性能を引き出すことができなくなります。
特に登山となると、マミー型で中綿がダウンの寝袋を使用する人が多いと考えられますから、水濡れ予防のためのシュラフカバーはあった方が良いです。
夏山登山におすすめの寝袋3選
夏といっても、高い山の上では何が起こるかわかりませんし、低山や高山によっても選ぶ寝袋が違ってきます。有名どころから夏山登山におすすめの寝袋を選んだので、夏山登山の参考にどうぞ!
また、ピントルの寝袋専門ページでは寝袋の素材や形状やメーカーごとに、寝袋の性能を徹底比較したページをご用意しておりますので、購入時の参考にしてただければと思います。
モンベル / ダウンハガー800♯3
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モンベル製、オールシーズン向けの寝袋です。夏の高山にも対応しているので、ある程度高さのある登山でも使用可能です。
厳選された高品質のグースダウンを使用しており、保温性能に優れ、コンパクトに収納することができます。伸縮性のある独自のシステムを採用していることもあり、寝返りもうてて寝袋に入っても快適です。
世界最高レベルの撥水性を誇っているため、登山の使用において水濡れが気になる人には、おすすめの寝袋です。
モンベル / アルパインバロウバッグ エッグプラント
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保温性と速乾性に優れた寝袋です。モンベルという有名ブランドでありながら、低価格で手に入れることができます。
スパイラルストレッチシステムのおかげもあり、軽量と緩やかな伸びを実現しています。中綿が化学繊維ということもあり、メンテナンスを楽に行いたい人には、おすすめの寝袋です。
ロゴス / 丸洗いアリーバ・-2
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高性能でありながらリーズナブルな価格で手に入る、ロゴスの寝袋です。中綿には、特殊なファイバーを使用しており、高い保温性能を誇ります。
生地には、抗菌・防臭処理が施されており、寝袋をいつでも清潔に保ってくれます。洗濯機で丸洗いできるので、寝袋を手で洗うのが苦手だという人にはおすすめです。
冬山登山におすすめの寝袋3選
冬の登山を侮ると大変なことになります。そのため、寝袋も慎重に選らばなければなりません。ここでは、特に高性能と思われる冬山登山用寝袋を紹介します。
値は張りますが、申し分のない性能を持っているので、費用対効果は抜群です!
イスカ / エア450X
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世界的にも高品質として認められている、イスカの寝袋です。超軽量ナイロンと最高級のホワイトグースダウンを使用しており、保温能力に優れ、軽量な上コンパクトさも実現しています。
3シーズン向けではありますが、冬の低山にも対応しているため、幅広い季節で使用できます。あまり高い山には登らないという人には、おすすめの寝袋です。
ナンガ / オーロラ450DX
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国内製造にこだわるナンガが世に送り出す、高性能な寝袋です。ヨーロッパ産のホワイトダックダウンを、国内で洗浄したものだけを使用しています。
表地には独自のコーティング加工でもある、オーロラテックを施したナイロン生地を使っており、高い防水性と蒸気透湿性を実現しています。
高性能で国内製品にこだわりがある人には、特におすすめの寝袋です。
タケモ / スリーピングバッグ11
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寝袋の素材や構造にこだわっているタケモが作り出す寝袋です。750FPを超える高品質のホワイトダックダウンを使っているため、保温能力も抜群です。
生地には、撥水加工された20Dのポリエステルリップストップを使用し、撥水能力も申し分なしです。
厳冬期の国内3000m級の登山にも使用可能なことから、真冬の本格登山向けに寝袋を探している人には、おすすめです。