縄跳びの跳び方の種類・基本技一覧とスゴ技5選
縄跳びはスポーツとしての側面から様々な技が存在します。その基本的なものは小学生のときに体育の時間などで習います。今回は日本における基本的な縄跳びの技から学校では教えてくれないスゴ技まで、技についてご紹介していきます。
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日本における縄跳びの基本技
まずは小学校などで習うことの多い基本的な技をご紹介しましょう。もしかすると初めて聞くものもあるかもしれません。既に成人されている方でここを見てみえる方は、改めてやってみるのもいいですし、お子様がみえる方はその子に教えてあげるのもいいでしょう。是非参考にしてください。
正しい姿勢
技の説明に行く前に姿勢の確認をしておきましょう。以下のことを注意して姿勢を作りましょう。
- 背筋を伸ばす
- 膝は前を向いているようにする
- 二の腕(上腕)を身体の側面に付け、肘を90°に曲げる
- 手首は曲げず、持ち手のグリップを軽く持つ
- 目線はやや下に向け、自分のつま先を見る位置で固定する
姿勢による注意
猫背で跳ぶと腰を痛め、内股で跳ぶと膝を痛めます。腕の位置をこの状態にし、手首を上手く使わないと余分な力が入り上手くロープをコントロールできず、また疲れやすくなります。
また目線を下げ、見る位置を決めると目線が安定します。これでロープが通過するタイミングが図りやすくなり、動きの完成度が高まり、技の精度が上がります。
ロープの通貨は感覚だけで察知するのは難しいです。速度は速いですが、目にも頼って位置を掴むのは大切です。
目線を固定することで、身体のバランスをとることもできます。人間は70%を視覚に頼っています。そのためバランスも視覚に映った情報を元に処理します。視線が次々に移ってしまうとバランスが乱れ、跳ぶタイミングがズレてミスを招きます。
ただ気をつけないければいけないのは視線を下に向けるあまり猫背になることがあるので、目線だけを下に向けるように気をつけてください。
基本形の縄跳び技
基本形とはロープを交差させることなく、腕を開いた状態でロープを回し跳ぶものです。スタンダードな縄跳びの跳び方となるのでテクニック的なものはいりません。縄跳びをやったことが初心者の方、あるいは苦手な方はまずここから練習していくといいでしょう。
前とび(ベーシックバウンス)
最も自然な跳び方です。縄をかかとの後ろに設置し、踏まないように気をつけた状態でセットします。そこから背面を通り、頭上を通過するように回して、身体の前面を通過した辺りで跳ぶ準備をします。
足元の手前まで来たら引っかからないように跳び越えます。これを連続で繰り返すことで前跳びは成立します。
知っている方がほとんどであろう跳び方です。やったことが無い人はまずは連続ではなく、ゆっくり1回ずつ動きを確認してからやりましょう。
後とび(バックワードジャンプ)
後跳びは名前の通り、前跳びの逆をすることになります。
つま先位置にロープをセットし、身体の前面を通って、頭上を通過させるように回します。背面に来たところで跳ぶ準備をし、かかとの手前まで来たら引っかからないように跳びます。
こちらもスタンダードな跳び方ですが、視線でロープを確認できない分少しだけ難易度が上がります。慣れるまでは何度か引っかかるかもしれません。
二重とび(ダブルアンダー)
こちらは前跳び難易度を上げたものだと思ってください。
通常前跳びは1回のジャンプにつき1回ロープを通します、しかし、二重跳びは1回のジャンプにつき2回ロープを通します。つまり1回のジェンプ中に多く回さなければいけません。そのため前跳びより速くロープを回す必要があります。
また同様の跳び方が三重跳びから六重跳びまであります。1回のジャンプで三重跳びは3回、四重跳びは4回、五重跳びは5回、六重跳びは6回足の下を通過させる必要があります。
ここまで来ると回すテクニックだけでなく、使う縄跳びも選ぶ必要が出てきます。
ステップ系の縄跳び技
ステップ系とは片足のみまたは交互に足を上げながら、あるいは開閉をしながらなど跳ぶ足に変化を持たせた跳び方になります。それはその跳び方を1つずつ見ていきましょう。
片脚とび(ワンフットジャンプ)
片脚跳びは名称の通り、右または左足を上げ片足だけを使って跳ぶ方法になります。前跳びまたは後ろ跳びをこの状態で行います。
片足になるためバランスをとりつつ跳ぶことになるので難易度は上がります。
かけあしとび(スピード)
駆け足跳びは右または左足を上げた状態からスタートします。回したロープを上げている足で跨いで接地させ、支えていた足はロープを跳ぶと同時に上げた状態にします。
あまり足を上げず跳ぶと言うよりは小さくロープを跨ぐため、まるでマラソンをするかのようにステップを踏みながら交互の足でロープを跳んでいきます。ボクサーがトレーニングでよく行う跳び方がこれになります。
じゃんけんとび(サイドストラドル&フォワードストラドル)
足を使ったじぇんけんをする跳び方です。まずは跳び方の前に足の形を確認しておきましょう。
- グー : 両足を閉じる
- チョキ : 足を前後に開く
- パー : 足を左右に開く
最初は足を閉じて基本的な前跳びをします。じゃんけんと同じように掛け声をかけながら、「ポイ!」の掛け声と同時に、上記3つのうちのどれかの足にするという形になります。ポイの掛け声のあとは引っかかっていいですが、それまでに引っかかったら負けとなります。
あいこの場合はそこから再び足を閉じて跳び始め、掛け声とともに足を変えます。中級編としては「最初はグー」の掛け声のときに足を閉じて、少し縄を回す速度を緩めるというテクニックもあります。このとき引っかかっても負けとなります。
これは技と言うよりは遊びとしての側面が強いです。
クロス系の縄跳び技
クロス系の技は腕を交差させ、ロープを交差させて跳ぶ形のことをいいます。基本系やステップ系よりさらに難易度が高い技となるため、まずは上記2つの精度を上げ、難なく跳べるようになってから挑みましょう。
交差とび(フォワードクロス)
交差跳びは、腕を交差させロープを交差状態で回しながら跳ぶ方法です。基本的な回し方は変わりませんが、腕を交差していることにより慣れるまでは錯覚を起こすかもしれません。
交差跳びは腕を交差させるものの、その状態を維持するためクロス系でも比較的簡単にできる跳び方になります。
あやとび(クリスクロス)
あやとびは、前跳びから跳び始め、1回跳んだら次は跳ぶ前までに腕を交差させロープを交差させた状態で回し、その状態で次を跳びます。そのようにして前跳びと交差跳びを交互に行います。
交互に腕を切り替えなければいけないため、跳ぶタイミングと腕の交差を同時に考えなければいけません。そのため難易度は高いです。
はやぶさ(ダブルアンダークリスクロス)
はやぶさはあやとびを二重跳びで行う跳び方です。
あやとびは1回のジャンプで前跳びを行い、次のジャンプで交差跳びを跳ぶと言う説明をさせていただきました。はやぶさは1回のジャンプでこの前跳びと交差跳びを跳びます。あやとびよりもさらに高度な跳び方であることは言うまでもないでしょう。
サイドスイング系の縄跳び技
サイドスイング系は両手で持った縄跳びを身体の左右で回しその間で跳ぶと言う技になります。行為そのものはそれほど難しくないですが、2種類の方法があります。
側回旋(サイドスイング)
側旋回は、例えば身体の左に右腕を持ってきてロープを身体の側面で回し、ロープが後ろから前に来る前に、腕を前跳び状態に開きます。そうするとロープも前跳びと同じ状態に開くためそれを跳び、今度は左腕を右側に持ってきて、右側で側旋回をするという跳び方です。
これを交互に繰り返していくため、スピードさえ出さなければそれほど難しいものではありません。
側回旋交差(サイドクロス)
側旋回交差は側旋回とほとんど変わりませんが跳び方が交差跳びになります。左側で回し始めたなら、左腕を右腕に潜らせつつ交差跳びをし、右腕を右側へ持ってきてそこで側旋回をさせるという跳び方です。
交差を考えなければいけないので、側旋回よりもすこし難易度は上がりますが、慣れてこればスムーズに行えます。
学校では教わらない縄跳びのスゴ技5選
ここからは学校で教わらない縄跳びのスゴ技を5つご紹介します。どれもとても難しい技なので習得したい人はかなりの練習が必要となります。
リリース3
跳び方は普通の前跳びですが、途中片手を離して身体の側面でロープを3回まわし、再び持ち手をキャッチして跳ぶという技になります。これは跳び方というよりも手技になりますが、初見は目を疑います。
おしり跳び
座った状態で片手に2つの持ち手を持ち、頭上で振り回してから身体の下を通すときに跳ぶという技になります。跳び方としてはどの系統にも属さず、お尻で跳ばなければいけないため、身体全体の筋力を使います。
アームラップ
前跳びで跳んでいたロープを側旋回に持って行き、片腕を伸ばして回っているロープを巻きつけます。こちらも跳び方としては普通ですが、タイミングを合わせ腕を伸ばしつつ、伸ばさない手は巻きつきやすいように持ち手を引くというテクニックを使っています。
TUCL
この跳び方は三重跳び内で複合技を繰り広げています。片腕を後ろに回し、その間にもう片方の腕を前へ持っていって交差して回し、開いて回し、再び交差して回すという合計3回ロープを回す大技です。
インバースTJ
この技は側回旋から腕を交差させつつ、片方の腕を後ろに回し、腕を後ろに交差した状態で交差跳びを行います。しかもそれを1回のジャンプで行っているため実質三重跳びで行うと言う、超高等テクニックの必要な複合技となっています。