ターナー必見!ダブルダッチの上手な回し方と上達のコツ
回し手のターナーと技を極めるジャンパーの息が合わなければダブルダッチは成功しません。そのパフォーマンスからどうしても注目されるのはジャンパーですが、実はターナーの技量が重要となってくるのです。
今回はこのターナーの上手な回し方や練習法、上達のコツをご説明していきます。
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基本的なダブルダッチロープの回し方
ターナーの技量を上げるためには、まず基本的な回し方をしっかりと身につける必要があります。その基本的な回し方を習得するためには以下の4つの事項に気を付けて回す必要があります。
- 両肘を固定して回す
- 両肘の間隔を適切に広げる
- 回す際の軌道を真円に近づける
- ロープは上げるときに力を入れる
この4つを守っていないと、2本のロープが上手く回らず、ロープ同士がぶつかったり、ジャンパーに引っかかったり、ジャンパーがリズムを取りにくいなど様々な弊害が起こります。
ジャンパーが安心して技に入るためには安定した回転が必要です。そうなると適切なフォームで、きれいな円を描ける必要があるのです。
それではそれぞれの注意事項を詳しく見ていきましょう。
両肘を固定して回す
両肘を固定することで、肘を軸としたロープの回転ができます。短縄と違って手首で回してしまうと、中心から回す起点となる部分までの距離が短くなってしまい、角度がきつくなってしまいます。
そうなることでジャンパーが跳ぶ場所のロープの角度が大きくなり、引っかかる可能性が出てきてしまいます。
ロープは大きく回すことがダブルダッチのポイントとなります。ただ大きく過ぎてもロープの回転速度が遅くなり、ロープそのもののコントロールも悪くなるのでよくありません。
技によっては肩から回すこともありますが、基本的には肘を中心とした回し方が最適であり、これを身につけることが上達には必要となるのです。
両肘の間隔を適切に広げる
両肘の間隔を適切に広げます。間隔を広げないとジャンパーの入る場所がなくなります。そしてロープ同士も引っかかりやすくなります。
肘の間隔を広げないということはそれだけ描く円の半径が狭まることになります。そうなるとそれだけ円の交わる部分も多くなるためロープ同士が引っかかりやすくなるのです。
脇を締め、肩から真っ直ぐ下に来るように肘の位置を開けて固定しましょう。
回す際の軌道を真円に近づける
回す軌道が定まっていないのは話になりません。肘の間隔が開いていても軌道が定まっていなければ結局絡まります。
また真円に近づけなければジャンパーは上手く跳ぶことができません。きれいに回すことでジャンパーはタイミングをつかみやすくなるので、息を合わせるためにも真円を描けるように回しましょう。
そのためにも先述の両肘の固定は大切です。両肘を中心として腕とロープは一体のように意識し、肘からロープだと思って回すといいです。
ロープは上げるときに力を入れる
回すとき常に両手に力を入れて行うことは難しいです。中途半端に意識してしまうと円が崩れ、リズムも乱れてしまいます。先ほどの真円に近づけることが出来なくなってしまいます。
そこで、回す時にはロープを上げるときのみ力を入れましょう。ロープが回って下に行くときは遠心力と重力の影響できれいに下がっていきます。しかしロープが上がっていくときは重力に引かれ円が崩れます。
そこで上げるときに力をかけることできれいな円になるのを補助しつつ、腕への意識を上げることだけに集中することができるので、交互に意識を持っていくことができます。
回転スピードをアップさせる回し方
回転スピードのアップの為には少し肘の開きを狭めることにより可能になります。肘が横腹に着くくらいに狭めてください。
先ほどの注意事項を押さえつつ、回転スピードをアップさせるには次の点に気を付けるといいです。
- 両肘を固定して回す
- 両肘の間隔が狭すぎないように気を付ける
- 回す際の軌道を真円に近づける
肘の固定とロープの軌道が円になるようすることについては変わりません。ただ、肘を少し内側に寄せ狭めたことで、描く円の大きさは小さくなります。大きいとロープ同士が絡まる危険性があるので気を付けてください。
上手にターン速度を変える練習方法
ターン速度はジャンパーの技に合わせて変えていかなければいけません。そのためターナーはどんな速度にも変更できるように練習をする必要があります。その練習方法としては以下の順番で行うといいです。
- 苦手な回転速度を見つける
- ターナー同士で速度の息を合わせる
- ジャンパーに合わせて速度を変える
苦手な回転速度を見つける
まずは1人ででもいいので苦手な回転速度を見つけて自覚できるようにしてください。ロープをどこかに固定して練習する方法が有効です。
苦手な速度を自覚することで上手くいかない速度は集中して練習できます。まずはどんな速度でもきれいに回せるように練習しましょう。
ターナー同士で速度の息を合わせる
続いて2人のターナーで速度を合わせる練習をします。速度を変更するときは合図を決めて行いましょう。そうすることで上手くタイミングを合わせられるはずです。
速く回すだけでなく、遅く回す練習もしましょう。どんな速さでも2人でリズムを合わせてきれいに円を描けるように練習します。
ジャンパーに合わせて速度を変える
最後にジャンパーを交えて練習しましょう。ベーシックとランニングを交互に跳んでもらい、そのテンポに合わせましょう。
ベーシック5回、ランニング10回といったように予め打ち合わせをしておくと練習しやすいです。ジャンパーに合わせられないと複雑な技を成功させることはできません。
ジャンパーとの練習は特に時間をかけ、しっかりと合わせられるようにしてください。
上手にダブルダッチロープを回すコツ
以上のことを元に上手く回すためのコツは次のようになります。これを意識することが上達へのコツでもあるのでしっかりチェックしてください。
- 肩を思い切り上げ、ストンと落とす
- へその前を通り、壁に円を描くように回す
- ターナーの立ち位置と回し始め方を意識する
肩を思い切り上げ、ストンと落とす
まずは肩を上げ落とすことで肩の余分な力を抜きましょう。そしてロープを持たず円を描く練習をします。余分な力が入ることでうまく円を描けなくなります。
へその前を通り、壁に円を描くように回す
先述の真円を描くためにも肘を中心として固定し、回す軌道を意識しましょう。その時に両手ともへその前を通るように動かします。また回している時に腕が前後に動かないように、目の前に壁があると思って、そこに手で円を描いているイメージをするのもポイントです。
あとは半周ずつズラしながら、どちらの腕でも一定のリズムで回すよう心がけましょう。鏡あるいは2人で向かい合って練習すると効果的です。
ターナーの立ち位置と回し始め方を意識する
ロープの持ち方は結び目を手のひらの外に出し、ロープそのものを上に乗せ親指以外の指で握り込みます。親指はロープに這わせるように軽く伸ばしましょう。
ターナー同士の距離はロープを張った状態から一歩前に進み、ロープの真ん中が地面に触れるくらいの位置につきましょう。あとは回し始めるロープをお互いで確認し、声をかけながら回し始めます。
どうしても上手く回し始められないときは、ロープを張った状態にし片方のターナーが小さくロープがぶつからない程度に両方のロープを回し、徐々に近づいて行って2人で回すという方法もあります。
側面から見た時、ロープがきれいな弧を描けていれば、2人のターナーの息が合っていると言えます。