簡単に出来るシンセサイザーの音作り入門編
シンセサイザーを買ってみたは良いものの、最初につまづくのがシンセサイザーの音作り、音色を変えるには様々なパラメーターをいじる訳ですが、初心者にはこの音作りが難題です。
そこで今回は、誰でも簡単に出来るシンセサイザーの音作りに関して入門編を解説します。
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まずはシンセサイザーの音作りの基本から
シンセサイザーの音作りと言うのは非常に難解なため、多くの人が挫折します。
小難しい事はさておいて、どんなシンセサイザーでも音作りに重要なパラメーターが3種類、フィルターと呼ばれる物と、オシレーターとエンベロープジェネレーターです。
フィルターと言うのは「VCF」と書かれた部分でボルテージ・コントロール・フィルターの略、オシレーターは「VCO」と書かれたボルテージ・コントロール・オシレーターの略、そして「EG」と書かれているのが、エンベロープジェネレーターの略なわけですが、シンセサイザーの音作りの中核とも言えるこの3種類の構造を理解しておけば、音作りの基本を習得出来ると言っても過言ではないため、まずはこの三つを覚えましょう。
シンセサイザーの音作り①フィルター
シンセサイザーの音作りに重要なフィルター部分というのは、高機能なシンセサイザーであればある程、複雑かつ数多くのパラメーターが存在します。
そのなかで、どのシンセサイザーにもついている音作りに重要なパラメーターが「frq(カットオフ・フリケンシー)」と「res(レゾナンス)」という2つのツマミ部分です。
frqのパラメーターを動かせば"キュイーン"とシンセサイザーの音色が変化します。また、resを動かすとハウリングしているかのようにシンセサイザーの音色が変化します。この二を調節するだけでそれっぽい音作りが出来るようになるでしょう。
また、フィルターにはLP(ローパス)とHP(ハイパス)という物が存在しています。これはfrqというフィルターをかけたときの表現具合を変化させるフィルターです。音の周波数をどこでカットオフするのかを選択する物なので、音の違いを感じましょう。
シンセサイザーの音作り②オシレーター
オシレーターというのはシンセサイザーで音作りをするための最も最初の部分である、基準となる音の波形を作り出す装置であり、キーボードの何処を弾いたのかを判断し、その音階に合わせた基準となる音を出す、発信器の事をオシレーター(VCO)と呼びます。
そのオシレーターが発信する基本的な音の波形には大きく分けて4種類が存在し「サイン波(正弦波)」「ノコギリ波」「三角波」「矩形(くけい)波」と分けられます。
つまりオシレーターというのは、音作りにおける音の素材を選ぶ部分であり、ここで選んだ音の素材を変化させるため、最終的に音作りで完成する音にも違いが出ます。
シンセサイザーの音作り③エンベロープジェネレーター
エンベロープジェネレーターというのは、音の始まりや音の終わりの音量の変化を操作出来て、柔らかく伸びる音や、打楽器のように一瞬で音量を最高点に引っ張る事の出来る部分です。
エンベロープジェネレーターというのは大抵のシンセサイザーにA,D,S,R,のツマミがあり、この部分を操作する事で音に変化を出して様々な音作りをする事が出来ます。
A(アタック)とD(ディケイ)とS(サスティン)とR(リリース)というのは音の時間であり、キーを押した瞬間がアタック、そこからディケイ、サスティンを通り、リリースで終わります。
つまり、ピアノのような柔らかい音作りなのか、シンバルのような激しい音作りなのか、はたまたシンセサイザー特有の機械的な鳴り続ける音作りなのかを設定するのは、このエンベロープジェネレーターの設定次第だと言う事が出来ます。
シンセサイザーの音作りにおすすめの教本
非常に奥が深いシンセサイザーの音作りは、今回の説明を聞いただけでは足りません。もっと多様な音作りを出来るためには様々な音の知識を習得する必要があるでしょう。
そこで、シンセサイザー初心者でも音作りの事が理解し易いおすすめの教本を紹介します。
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とりあえずシンセサイザーを買ったなら、次に買うべき物はこの教本です。
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シンセサイザーの音作りについて、本当に何も解らない人でもこの本を読みながら、音作りのレシピ通りにやってみるだけで、シンセサイザーの音作りの仕組みが全て解ります。
また、シンセサイザーだけでなくボコーダーなどの使い方についても触れているため、シンセサイザーはプリセット音を選ぶだけだった!という人にも是非読んでほしい一冊。
何をするべきか解らない人から、もっとシンセサイザーを使いこなしたい人まで、音作りに関して総合的に学んで上達ができるシンセサイザーの必読書です。