【超入門】シンセサイザーの使い方【基本編】
シンセサイザーを買ったものの、使い方が良くわからずに困惑してしまう人も多いでしょう。専門用語も多く理系的な知識も必要な為、シンセサイザーは使い方を理解する必要があります。
そこで今回は、超入門編としてシンセサイザーの基本的な使い方を紹介していきます。
スポンサーリンク
シンセサイザーの使い方【仕組みの基本】
まずは基本的なシンセサイザーの使い方として「音程」「音色」「音量」という、音に関する3つの原則と、シンセサイザーによる音の使い方について紹介します。
シンセサイザーの使い方①音程はVCO
音の高さと言うのは、音の波形が繰り返す周期の速さと関係しています、波模様が細かければ高い音となり、波模様がゆっくりしていれば低い音になります。
例えば、時報等に良く使われている「ピッ・ピッ・ピッ・ポーン」という音ですが、「ピ」の部分(低い音の部分)は440ヘルツ、「ポーン」の部分(高い音の部分)は880ヘルツ。これはつまり、1秒間にそれぞれ440回、880回振動を繰り返しているという事なのです。
つまりシンセサイザーを操作して音の波をコントロールする時というのは、ツマミで電圧を変更して、音程を変更させていると考えてよいのです。この時使う部分がVCO(オシレーター)であり、音程はVCOで選ぶと覚えましょう。
シンセサイザーの使い方②音色はVCF
音色を変化させる時に使用するのがVCF(フィルター)と呼ばれる機能です。
シンセサイザーで音色を変換するときによく使われるのがLP(ローパスフィルター)で、低い周波(ロー)を通過(パス)させるフィルターという事で、高周波成分をカットし、シンセサイザーから出た音色を変化させるという事が可能となります。
もっと直接的な言い方をするのであれば、オシレーターから送られてきた音が「硬い音」であったばあい、VCFにあるカット・オフ・フレケンシー(frq)を下げれば「柔らかい音」になるのです。
つまり、シンセサイザーで音色を変化させるときはVCFを使うと覚えて下さい。
シンセサイザーの使い方③音量はVCA
シンセサイザーの音量を変化させるときに使用するのがVCA(アンプ)と言われる部分で、フィルターを通過した音はVCAによって大きな音にしたり小さな音にする事ができます。
このVCAも電圧の高さ低さによって変化させる事が出来るのです。シンセサイザーで設定したVCAの電圧が0Vの場合は音が出力されなくなります。
音量の調節をするときはVCAを使用すると覚えておきましょう。
シンセサイザーの使い方【フィルターの仕組み】
シンセサイザーの使い方で、最も多くの人が悩むフィルターについて、その仕組みと使い方、またどのような変化を起こすのかについて解説します。
シンセサイザーの使い方【frqのツマミ】
一般的にシンセサイザーの使い方としては「カットオフ」と呼ばれるfrqのツマミ、これは、一定の音程以上をカットして音程を整える部分だと覚えておきましょう。
左回しに全開の場合、全ての音程をカットするというフィルターがかかるため音が出ず、右回しに全開の場合、カットしない状態となるため、音がそのまま出るようになります。
シンセサイザーの使い方【resのツマミ】
一般的にシンセサイザーの使い方としては「レゾナンス」と呼ばれるresのツマミ、カットオフで設定した音が切れる周辺の周波数を持ち上げる強さを設定出来て、音が途切れる周辺を強調出来るため、いかにもシンセサイザーらしい音が出ます。
レゾナンスのツマミを右に回す事で、より効果が強く現れるようになります。
シンセサイザーの使い方【フィルターのタイプ】
フィルターのタイプは大きく分けて、LP(ローパス・フィルター)とHP(ハイパス・フィルター)とBP(バンドパス・フィルター)があり、最も多く使用されるのはLP12やLP24といったローパスフィルターです。
ローパスは低い音を通して高い音をカットする効果のあるフィルターです。ハイパスは高い音を通して低い音をカットする効果のあるフィルターです。バンドパスは高い音と低い音をカットし、中間の音を強調させるフィルターです。
これらも、シンセサイザーの音色を変換する使い方で頻繁に使います。それぞれの音の変化をききながら使って覚えて行きましょう。