【入門編】ギターシンセサイザーとは?
ギターエフェクターやモデリングギターとしても知られるギターシンセサイザーですが、名前は聞いた事があっても、具体的にギターシンセサイザーを理解していない人は多いはず。
そこで今回は、入門向けにギターシンセサイザーについて詳しく解説していきます。
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要するにギターシンセサイザーってなに?
ギターシンセサイザーについて簡単に説明するならばまず、エフェクターとモデリングギターについて知っておく必要があるでしょう。
一般的にエフェクターと呼ばれるタイプのギターシンセサイザーは、ギターでシンセサイザーのような音色を奏でられる様に、エフェクトをかけられる装置の事を指しています。
また、モデリングギターと呼ばれるタイプのギターシンセサイザーは、ギターそのものがシンセサイザーとなり多数の音色が奏でられる作りです。
ギターシンセサイザーの特徴
ギターに音色を変えたり作り出したりする機能を搭載するギターシンセサイザーは、弦の振動をピックアップが拾い、音程情報と音量情報に変更してシンセサイザーへ送り、そのデータに様々なフィルターをかけて音色を変更し、スピーカーから出すという仕組み上、トラッキングと呼ばれるラグが発生するため、ライブや速弾きに向かない特徴があります。
しかし近年の最新機種では大幅に改善されているため、使い易くなっているのも特徴です。
最初から搭載されている音色も豊富な為、基本的な音作りも簡単に出来るのが特徴で、ギターを使用してピアノ、シタール、管楽器など多彩な演奏が可能となります。
最近ではフレーズのループ機能を搭載したギターシンセサイザーも増えているため、クラブミュージックなどによく見るオーバーダビング系の演奏も出来るのが特徴で、ギターが一本あれば、ほぼ全ての楽器の役割を果たし、オーケストラ演奏も可能となります。
ギターシンセサイザーの魅力
今、ギターシンセサイザーと言えばローランドのGR-55が最強!と言う事で、GR-55を中心にギターシンセサイザーの魅力について紹介していきたいと思います。
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しかしこのGR-55は、どんな弾き方をしても的確に反応してくれるだけでなく、最新のピッチ検出技術で速弾きにしっかり対応し、さらには指弾きやピック弾きの、繊細さや鋭さなどのニュアンスまでも表現してくれるとあってギターの魅力も倍増します。ギターが一本あれば、ピアノや管楽器、さらには民族楽器まで幅広い音色が出せるため、ロックやポップスだけでなく、オーケストラやクラブミュージックまで演奏が可能となり、愉しみ方も無限に広がる魅力満載のギターシンセサイザーですが、唯一の心配はラグでした。
さらにこのギターシンセサイザーは無限な音作りが出来る上に900種類以上の基本音源を収録、ギターの音色と合わせて同時に発音する事も可能な為、演奏の幅を広げてくれます。
また、20秒以内のフレーズを録音し、ループさせながらリアルタイムで重ね録りも可能な為、ライブからDTMまでシーンを選ばず多彩な音色が使える魅力的なギターシンセサイザーです。
その他にも紹介したい所は沢山あるのですが、ギターシンセサイザーの魅力を一言で伝えるのであれば、「ギターだけあれば他の楽器は不要となる最強の機材」と言えるでしょう。
もっと知りたい!ギターシンセサイザー
ギターシンセサイザーの簡単な歴史
弦の振動という不安定な物理現象を情報に変換するという難しい構造は、ローランドが1977年に生み出した世界初のギターシンセサイザーによって切り開かれました。
しかしMIDIが導入される前の製品は使いこなせる人物が出てこない程に不安定であり、単音しか出せないモノフォニックシンセサイザーなため演奏は困難を極めました。
しかし1980年代にはローランドが改善を重ねた同時発音可能なギターシンセサイザーが登場し、非常に良好な操作感と使用感から、多くの演奏者にギターシンセサイザーが浸透しました。
その後、ギターシンセサイザーにもMIDIとデジタル音源が統合される事で、本格的なギターシンセサイザーの時代が開始され、2011年にはiPhone向けアプリが発売、現在はよりレスポンスの良いギターシンセサイザーの研究が進んでいます。
ギターシンセサイザーが向いている音楽
ロックやポップスといった定番の音楽にもギターシンセサイザーは使い易く、ジャズやフュージョン、プログレなどの実験的要素の強い音楽ジャンルにも相性抜群で、単純にギターの音色が増やせるため、ギター自体の能力が向上すると考えれば、どのような音楽ジャンルでも使えるためギターシンセサイザーは非常に便利です。
しかし、製品によっては速弾きなどをしっかりと検出する事が出来ない物もあります、そのためギターを"搔き鳴らす"ようなジャンルとの相性は今イチです。