フットサルの戦術に生きるテクニック:ドリブル編
フットサルと言えば狭いコートで行われるため、細かなテクニックが身に付きやすいでしょう。また、覚えたフットサルの戦術を活かす上でもテクニックというのはあって損になるものではありません。今回はそんなフットサルの戦術で使える、ドリブルテクニックについて紹介していきます。
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フットサルの戦術で使えるドリブルテクニック【ダブルタッチ系】
ダブルタッチというのは、素早く二回のタッチを行うことでディフェンダーを抜き去る技です。左右どちらかの足でボールを(主に)内側に動かして、素早く逆の足に当てて前へと押し出すことでディフェンダーを置き去りにします。
とてもシンプルで複雑な動きがないにも関わらず、非常に有効です。実際のフットサルの試合や、サッカーの試合でも比較的使われる技です。サッカー界ではイニエスタがこのダブルタッチの名手と言えるのではないでしょうか。このダブルタッチを少し改良したものを二つ紹介していきます。
シルクタッチ
これは、ダブルタッチのワンタッチ目をボールの上を舐める動作に変化させたものです。フットサルにおいては、シューズの特性や、コートの狭さなどから足裏を使うことが基本となります。この足裏をダブルタッチのワンタッチ目に使うテクニックとなります。
味方からのボールを足裏で受け、さらにボールを舐めて前方へ運びます。相手が足を出してきた瞬間を狙って、素早く横方向にボールを舐め、反対の足に当てて即座に前にボールを運び、ディフェンダーを抜き去りましょう。
>>クリスティアーノ・ロナウドのシルクタッチ
(動画5:25の中央付近で一度目にやるダブルタッチです)
空中ダブルタッチ
こちらは、その名の通りダブルタッチを空中で行うものです。と言っても、ワンタッチ目を通常のインサイドや足裏で行うのではなく、太ももを使って行うダブルタッチとなります。
オーソドックスな形としては、味方からのパスを一旦足裏で止め、つま先でボールを浮かしてから太ももでボールを前に運ぶように当てます。そこから太ももに当てたボールが、前方に落ちる前につま先で内側に方向転換するように運びます。ワンタッチ目を太ももで行い、地面にボールが落ちる前にツータッチ目を行うエラシコのような技です。
フットサルの戦術に活かすその他のテクニック
>>フットサルのテクニック:ドリブル編その2
フットサルの戦術で使えるドリブルテクニック【シャペウ系】
シャペウとは、ポルトガル語からきている言葉です。帽子を意味するこの言葉は、相手の頭上を抜いていくテクニックとなります。なんらかの形でボールを浮かせて抜き去るフットサルでも使われます。フットサルにおいては、ボールが弾みにくいのでより使いやすいでしょう。
というのも相手を抜き去ったボールは空中から落ちてくるため、トラップが必要です。しかしフットサルボールならば、一度コートに落ちればあまり弾まずにトラップに気をとられません。よってすぐに次のプレーに移行することが可能で使いやすいテクニックとなっています。近年ではネイマールなどが頻繁に多用している印象がありますね。
ヒールリフト
相手の頭上を抜くシャペウ系のドリブルテクニックの代表格と言えるでしょう。両足でボールを挟んだ状態からボールを浮かせて、自分の背面から頭上を越えさせます。フットサルにおいては、サイドラインからディフェンダーを抜き去る時、もしくは、ゴール前で体勢を低くしたキーパーの肩口を抜く時に有効でしょう。
足で挟み込んだ後のモーションを如何に少なくするかが成功のポイントです。「これからヒールリフトしますよ」と宣言しては意味がありません。モーションをなるべく小さくできるように練習しましょう。
ループシャペウ
こちらも同様に相手の頭上を抜き去るテクニックですが、ボールをリフトさせる方法が違います。基本的にはつま先でボールを浮かせる方法になりますが、単純につま先でボールを浮かせるだけでは相手に読まれてしまいます。
そこで一旦相手に足を出させてからボールをリフトする方法が有効です。足を出させることで一旦ボールを引く必要があるためボールをリフトしやすくなるメリットもあります。覚えれば試合でもかなり使える技となるのでしっかりと練習しましょう。
フットサルの戦術に活かすその他のテクニック
>>フットサルのテクニック:ドリブル編その2