フットサルの戦術で基本になるパス回し
フットサルの基本的な戦術として重要となるのが、パス回しのパターンです。パスを回しながら、チャンスをうかがいディフェンスが隙をみせたところで一気に攻め込みます。そのためのフットサルの基本戦術となる「パス回し」について紹介していきます。
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フットサル戦術の基本となるパス回しその1【エイト】
フットサルチーム戦術における「エイト」とは
フットサルのチーム戦術において基本戦術となる「エイト」の動きです。エイトはフットサルの戦術の中でも最も基本的なパターンとなっており、その名前の通り、8の字を描きながら動き、パスを回します。相手が前線からプレスをかけてくる場合に有効となります。
相手ディフェンダーのプレッシャーをエイトの動きで回避しながら、マークを徐々にずらしていき、スペースを生み出す、もしくはピヴォ当てを狙います。ピヴォを除く三人でパスを回しながら、プレッシャーをかけてくる相手ディフェンダーのマークを外し、段々とゴールへと迫っていくことができる非常に有効な手段となります。
プロのチームでも必ず見られる動きとなっているので十分に理解しておきましょう。また、練習の際には、常にエイトの動きを意識して、下記で解説する「抜け」の動きを意識的に行い、その中で攻撃のチャンスを見つけるようにしていきましょう。
エイトの動きとやり方
では「エイト」の動きとやり方をみていきましょう。以下の図をご覧ください。すべて攻撃方向は上方向となります。
まずはフィクソの位置にいるAからBへとパスをします。その後Aは前線へと抜ける動きをしましょう。この動きがエイトでは重要となります。
続いて、ボールを受けたBは中央寄りにドリブルをします。この時反対サイドのDは下がってBのフォローに回りましょう。もしもDの動きがない場合、Bが孤立することになってしまいます。そして最初の図のAと同様に、フォローに来たDへパスをし、前線へと抜ける動きをします。
後は先ほどと同じ動きを繰り返します。Dは先ほどのB同様中央よりにボールを運ぶと同時に、AはDのフォローのために下がってきます。フォローに来たAへDはパスを出し再び前線へ抜ける動きをします。
これを繰り返すことでA,B,Dによって8の字を描きながらパスを回す「エイト」の動きとなります。この動きの中から「パラレラ」、「ジャゴナウ」などへつなげたり、ピヴォ当てを狙うなどの攻撃を展開することとなります。
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フットサル戦術の基本となるパス回しその2【ヘドント】
フットサルチーム戦術における「ヘドント」とは
ヘドントとはポルトガル語からきている言葉で、旋回という意味を持ちます。その名の通りフィールドプレーヤーが円を描くようにローテーションしながらパスを回します。ゲーム中にこのヘドントのパス回しをする意味としては、攻撃時の起点となる、ピヴォ当てを行うための隙を作るということが目的と言えるでしょう。
その他にも、選手が旋回することによって意図的にミスマッチを作ることが可能です。ミスマッチというのは、本来マークすべき相手ではない選手をマークせざるを得ない状況です。
例えば、背の高い選手に背の低い選手がマークにつかなくてはならない状況や、攻撃が得意な選手に、守備が苦手な選手がマークに行かないくてはいけない状況です。
これらの状況は、守備をする側にとっては大変不利な状況になってしまうので、できるだけ避けたいと考えます。ヘドントの動きは、選手を旋回させるのでこうしたミスマッチを呼び込むことが可能となり、そのミスマッチを利用して得点につながる攻撃を仕掛けるきっかけを作るのです。
ヘドントの動きとやり方
では、実際に「ヘドント」の動きとやり方を見てみましょう。以下の図をご覧ください。
基本的には、ダイアモンド型で展開されます。まずはフィクソの位置にいるAから、サイドにいるDへパスをします。パスをしたAはBのいる方向へ抜け、BはCの方へ抜けていきます。ボールを受けたDはAの位置へドリブルをしていき、Dの位置にずれたCへパスをします。
これの繰り返しがヘドントの基本的な動きとなります。また、ボールを受けたDがAの位置までドリブルしていき、Bの位置へずれたAへパス、その後再度DはAからパスを受け、そのボールをDの位置にずれたCへパス。これを繰り返すのもヘドントの動きとなります。
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