上達への近道?テニスセンサーの種類と選び方
テニスはテニスラケットやシューズ、そしてボールとコートさえあれば誰もが始められるスポーツですが、上達しようと思うとかなりの根気が必要となってきます。これはテニスに限らずなんでもそうですが、反復練習が大切です。ただし闇雲に練習すれば上達するものでもありません。
一朝一夕で身に付かないのがテニスの技術ではありますが、その上達を後押しできるものなら存在します。それがテニスセンサーというものです。テニスセンサーは種類もあり、自分に合うものを選ぶことで上達を助けてくれます。そこでこちらではテニスセンサーの種類と選び方をご紹介していきます。
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商品名 | 対応ラケットメーカー |
スマートテニスセンサー | ウィルソン・ヨネックス・ヘッド・プリンス・スリクソン |
Zeppテニススイングセンサー | 全てのグリップに対応 (ただしラケットプロマウントが装着できる物のみ) |
BabolatPlay | バボラ(内臓であるため付け替え不可) |
スマートテニスセンサーの特徴
最初から具体的な商品を挙げて説明していきたいと思います。まず1つ目の商品としてご紹介するのがテニスセンサーとして一躍有名になったソニーが販売している「スマートテニスセンサー」です。
これまでテニスの練習や調整はどうしても打球感など感覚を頼りにしていた部分や、フォームなどは映像を撮らないと捉えにくく、たとえ映像に残したとしてもなかなか修正するのは難しいというのが現実でした。
しかしそれを映像ではなく、具体的な数値として様々なデータを採れるようにしたのが、このテニスセンサーです。テニスラケットのグリップエンドにつけるだけでデータを採取し、さらにはスマートフォンにBluetooth経由でデータを送って一目で確認しやすいものにまとめてくれているのです。これによるメリットは計り知れません。
- 練習を記録しやすい
- フォームチェックを効果的に行える
- 数値化することで自身の弱点を把握できる
- 練習と試合を比較して安定したプレーを確立できる
- 世界中のプレイヤーとのデータ比較ができる
ざっくり挙げてもこれだけのメリットがあります。
スマートテニスセンサーの性能は非常に高く、1回1回のデータは元より、練習による変化や改善したポイントの集計、ガットのどの部分にボールを当てているのか、あるいはスマートフォンで映像も記録すれば連動してデータを示してくれるなど、まさに「スマート」なテニスセンサーとなっているのです。
iPhoneであればアップルウォッチも連動しているので、コートに居ながらでもすぐに確認することが出来るのも利点でしょう。
さらに世界中のプレイヤーとデータ比較できる点は、自身のフォームの改善において多くのデータを参考に出来るのも有難いところです。
これだけのメリットを持っていますが、デメリットもあります。
- グリップエンドが重くなり、全体的なバランスが変わってしまう
- テニスラケットの対応メーカーが限られている
グリップエンドに装着しなければいけない以上、その分だけ重量は重くなります。そうなると本来のバランスが崩れてしまうため、それを懸念して使わない方もいらっしゃいます。
しかしこれは、実際に装着して店頭に持ち込むことでバランスの調整をしてもらうこともできますし、ご存知の方は自分で行うこともできます。またあえてそれを込みでテニスラケットを購入するという手もあります。
もう1つ、テニスラケットの対応メーカーが限られるとは言いますが、主要5メーカーであるウィルソン、ヘッド、ヨネックス、プリンス、スリクソンのテニスラケットにはほぼ対応しており、余程これ以外のメーカーを好んで使用されている方以外にとってはデメリットにはなり得ません。
ただ、5メーカーの中にも対応していないものはあるので、自分のテニスラケットの品番などをよく確認の上、使用できるものに取り付ける必要があります。
スマートテニスセンサーはこんな人におすすめ
現在の価格はコチラ |
スマートテニスセンサーはデータを元に練習やフォーム修正を細かくしたいという方にはおすすめの商品です。
初心者の方だとなかなかデータの良し悪しが掴みにくいかもしれませんが、ある程度練習して技術やデータの意味が分かるようになってくると、自分のフォームやプレーにどのような癖や改善すべき点があるかが一目で分かるようになります。
スマートテニスセンサーの口コミや評判
商品である以上どうしても良い口コミ、悪い口コミというものはあります。まずはそれぞれをリスト化しますので、そちらを見ていきましょう。
良い口コミ
- データが細かくて魅力的
- 練習のデータとしては非常に参考になる
- 付け方も簡単なのですぐに使い始められる
- 個人での練習はもちろん、テニススクールなどの練習でも効果的に使える
悪い口コミ
- 壊れやすい
- 汗などでショートすることがある
- しばらく使っているとひび割れなど破損が見られる
- サーブの時に少し邪魔になる
良い口コミの方は概ねその機能性の高さが評価されていました。やはり性能の高さは魅力であり、データとしてもこの上ないほど細かいものが得られるのは練習するものにとっては有難いです。
しかし反面、精密であるがゆえに壊れやすいのが欠点になっています。決して安い買い物ではないので、すぐに壊れてしまうようではいくら高性能でも費用対効果が見込めないと思う方もいらっしゃいます。
さらにグリップエンドにつけることで、サーブ時に出っ張りが気になってしまうことでフォームが崩れてしまうのは本末転倒です。良い商品であるがゆえに、惜しい部分もあるのでここは今後の改良を待つほかないのかもしれません。
Zeppテニススイングセンサーの特徴
ZeppテニススイングセンサーはZepp Labsというメーカーの商品で、こちらもグリップエンドに装着することであらゆるデータを採ることができる優れものです。
小型のセンサーでありながらテニススイング解析用3Dモーションセンサーで、練習中のスイングデータを全て採取してくれます。
- 軽く(11.6g)簡単に装着できる
- グラフなどを多用し分かりやすいデータになっている
- 専用アカウントを使用したデータのクラウド管理が可能
こちらもグリップエンドにつける点はスマートテニスセンサーと変わりませんが、何といっても重量が非常に軽量であることから、全体のバランスを崩しにくいのがメリットになっています。
また集計したデータも直観的に分かりやすいグラフ式のものが多いため、初心者でも理解しやすいものとなっています。クラウド管理も可能なので、複数のディバイスでの確認も可能なのは非常に便利です。
- 動画の連動はしていない
- 対応していないOSのバージョンがある
その一方でスマートテニスセンサーにはあった動画連動などがないため、フォーム改善にはやや不向きな点もあります。データを元に専用の画像などでのデータ照合はできますが、実際に自分のフォームと合わせて見るためには、別途動画を撮って照らし合わせる必要があります。
またAndroid、iOSともに使用できるのですが、Androidだと4.3以上、iOSは8.0以上のバージョンでなければ使用できません。おそらく古いものを使用していらっしゃる方はそれほどいないと思いますが、対応バージョンでないから使えないという弊害も起こる可能性はあるので注意してください。
Zeppテニススイングセンサーはこんな人におすすめ
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テニスセンサーでバランスを崩したくない方や、分かりやすいデータでスイングを見直したい方にはおすすめです。これまでテニスラケットのバランスに慣れていると、テニスセンサーを付けたことでフォームが崩れる可能性もありますが、超軽量であることでその不安は解消されます。
またデータとしても直観的に分かりやすいことで、初心者の方でもそのデータの意味を掴みやすいのは有難いことです。もちろん上級者まで使いやすい商品ですが、初心者から使いたいのであればこちらを選ぶのも良いでしょう。
Zeppテニススイングセンサーの口コミや評判
こちらの口コミに関しては可もなく不可もなく、といった印象があります。
良い口コミ
- アタッチメントを使うのでどのテニスラケットにも付けられる
- データが分かりやすい
悪い口コミ
- グリップエンドの異物感がすごい
- 動画との連動がないのでモーションが分かりにくい
スマートテニスセンサーと違ってアタッチメントを使用して取り付けているため、どのメーカーのテニスラケットにも使用することが出来るのが利点です。しかしそれが異物感というデメリットにもなっているため、軽くても使いにくさを感じる方はいらっしゃいます。特にグリップエンドを握る方には使いにくいようです。
また動画との連動が無いのはフォームを矯正する上では物足りなさを感じる性能となっているようです。もちろんデータとしての分かりやすさも評価されていましたが、フォーム矯正や使いやすさに関しては他メーカーのものを検討した方が良いとの意見もありました。
バボラプレイの特徴
テニスラケットを販売しているバボラからもテニスセンサーが販売されていますが、これは上記2点の商品とは異なる部分があります。
- テニスラケット内部にテニスセンサーが内蔵されている
- 専用のアプリと連動しており、データ管理がしやすい
こちらもデータの採取と分析については高い性能を持っていますが、それ以上に大きいのはテニスラケットにセンサーが内蔵されている点です。つまりはテニスラケットを購入した時に最初からテニスセンサーが入っているため、別途で購入する必要はなく、さらにバランスなども込みで調整されているので崩れることがありません。
これにより、サーブやスイングの邪魔になることもなく、これは大きなメリットと言えるでしょう。
しかしデメリットとなる点もあります。
- テニスラケットごと交換となり、センサーだけの付け替えができない
- センサーが故障したら修理できない
テニスラケットを変える際、センサーだけを取り外すことは出来ないので、テニスセンサーだけ存命でもテニスラケットごと交換せざるを得ないのです。
またテニスラケットが健在でもセンサーが壊れた場合、修理するのは難しく、ほぼ対応してくれないというのが現実です。
バボラプレイはこんな人におすすめ
現在の価格はコチラ |
バボラのテニスラケットは主に初心者の方におすすめしたいものが多く存在します。
それでいてセンサー内蔵でバランスも崩れないとなれば、テニスを始めたばかりで細かいデータを元に練習したい方にはおすすめです。
バボラプレイの口コミや評判
バボラプレイは若干悪い評判の方が多い印象です。
良い口コミ
- 内蔵型なので使用していても気にならない
- 別で購入しなくていいので、面倒がない
悪い口コミ
- 内蔵型によってテニスラケット自体が高額
- 他のテニスラケットに使用できない
- 壊れたら修理できないのが勿体ない
内蔵型のメリット、デメリットが全面的に評価に現れています。また別途購入しなくていいとは言え、内蔵することによって全体的な価格は上がってしまいます。それでいて壊れたらテニスラケットごと新しいものに交換しなければいけないのは、確かに損をしたと感じてしまう点になるでしょう。
センサーを気に入っても他メーカーのテニスラケットで使えないのも評価を下げている点となっていました。