ドローンの形態や種類の違いと特徴
ドローンにはローターの数や搭載している装備によって様々な形態・種類があります。それぞれに特徴があり装備によっては用途も変わってくるかと思いますし、価格にも関わってくる重要なポイントになってきます。
ここではドローン選びの際に重要な形態・種類に触れていくのでぜひ参考にしてみてください。
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ローター(回転翼)で分けるドローンの種類
ドローンといえば、最も目を引くのは2箇所以上に取り付けられた回転翼(ローター)です。
主にドローンに対して使われている名称は、このローターの数によってわけられており、さらに言えばローターを取り付けてい位置によっても違った名称が使われています。
ドローンのローター(回転翼)の数による種類
トライコプター | クアッドコプター |
ヘキサコプター | オクトコプター |
- トライコプター
ローター(回転翼)が3つのドローン - クアッドコプター
ローター(回転翼)が4つのドローン - ヘキサコプター
ローター(回転翼)が6つのドローン - オクトコプター
ローター(回転翼)が8つのドローン
ローターの数によるドローンの違い
一般的に、ドローンというのはローターの数が多ければ多いほど、飛行時の安定性が高くなる傾向にあります。ローターの数が多ければ、風にあおられにくくなったり、カメラなどの様々な装備を搭載したままの飛行でも安定して操作できるようになります。
しかし、ローターの数が多いということは、それだけドローン自体の重量も増加するため持ち運びが不便になったり、整備箇所も増えるため初心者では扱いきれない可能性もあります。もちろんローターの数が多いヘキサコプターやオクトコプターは値段も高くなる傾向があります。
初めてドローンを購入するという場合であれば、クアッドコプター以上のものがおすすめです。
ローター(回転翼)の位置で分けるドローンの種類
ドローンの本体に対して取り付けられているローターの位置関係によってもドローンの種類を分けることができます。一般的に空撮動画などでよくみるクアッドコプター(4箇所ローター)のドローンはクアッドエックスと呼ばれる、ドローンの本体を中心に「X型」にローターが取り付けられている形状です。
あくまで、クアッドコプターのみに使われている言葉ですが、自分にあったドローンを見つけるためには、このタイプの種類わけを覚えておいて損はありません。
ローターの位置で分けるドローンにはクアッドエックス、クアッドプラス、オクトエックス3つのタイプが存在しますので、それぞれの特徴について紹介していきます。
クアッドエックス型のドローン
ローターがドローンの本体に対してX型に取り付けられているタイプで、ホビー用ドローンでは最も多く見かけるタイプです。よほどの強い好みなどがなければ、とりあえずこのクアッドエックスタイプのドローンを選べば間違いありません。
クアッドプラス型のドローン
ローターがドローンの本体に対して+型に取り付けられているタイプで、ヘリコプター的な配置となっています。
オクトエックス型のドローン
一般的なクアッドコプターの形状に対して、上下で2枚づつ(合計8枚)のローターを取り付けてあるのがオクトエックスと呼ばれる形状です。クアッドエックスよりも安定感の高い飛行ができますが、ドローンの主流とは言えません。
機能で分けるドローンの種類
ドローンの種類というのは、搭載されている機能の種類でも分けることが可能となります。
ここでは、一般的なドローンに搭載されているケースの多い機能について掘り下げて解説していきます。
GPSの有無
GPSの有無はドローンの飛行の安定性に非常に影響のあるポイントになります。GPSを搭載することによって自機の位置を把握するので、現在の位置の上でホバリングしてくれるので多少風であおられても問題ありません。
それに加えてGPSを搭載しているドローンはもちろん高級な部類に入るわけですが、そういったドローンにはGPSだけでなく精度の高いセンサーも搭載している場合があります。センサーが付いているとGPS範囲外の屋内などでも安定して飛行が可能となります。
カメラの有無
撮影を目的にドローンを買ったと言う人も少なくないのではないでしょうか。ドローンの流行のきっかけにもなった最も有名な機能でしょう。
microSDなどに録画することによって後でパソコンやスマートフォンで映像を観ることができます。
FPVの有無
FPVとは「First Person View」の略であり「一人称視点」という意味です。
ドローンに搭載されたカメラが撮影している映像を無線で飛ばすことによって、リアルタイムで映像を観ながらコントロールするシステムのことです。ものによってはゴーグルのようなものを装着して映像を観ることができるので、まるで自分が乗っているかのようにドローンを操縦することが可能です。
それに加えて映像を観ながら操縦できることによって、肉眼の視点だけでなくドローンの視点を確認することができるので、ドローンを安定して飛行させやすくなっています。
ドローンの操縦タイプ
ドローンには操縦するタイプが以下の2つあります。基本的にはリモートコントローラーで操縦を行うラジコンタイプが主流ですが、プログラミングすることによって自動で飛行するタイプのドローンも存在します。
ラジコンタイプ
地上からコントローラーなどを使って操縦するタイプのドローンです。現在のドローンには制御センサーなどが搭載されているので従来のドローンに比べて操作は容易になってきています。
ラジコンタイプのメリットとしてはやはり手軽さにあります。センサーなどを搭載することによって初心者でも飛行させやすくなっていますし、下記の自律飛行タイプに比べてリーズナブルに購入できる点も気軽に導入できるポイントとなっています。種類も豊富で手の平サイズのドローンから重量のある物を運べるドローンまであるので自分のニーズに合ったドローンを選びやすいのもポイントになっています。
自律飛行タイプ
ドローンにコンピューターを搭載させプログラミングすることによって自律飛行が可能なドローンもあります。上記のラジコンタイプは基本的に自分が見えていないと飛行させることができませんが自律飛行タイプは可能です。
自律飛行タイプのドローンは基本的にGPSを搭載しており、自機がどこを飛んでいるか把握しプログラミング通りの飛行を行います。しかしGPSの精度が場所によって落ちてしまう為、入り組んだ場所を飛行させる場合安定性に欠けるデメリットもあり、特に日本のような環境では適していないかもしれません。
しかし飛行性能や安全性を高める為に、ドローンにセンサーを取り付けることによってGPSに頼らず障害物を避けるドローンや3D地図を作成しそれに応じた飛行を行うドローンなど様々なタイプの自律飛行ドローンがあります。
現在ではパソコンを使用せずアプリを使ってスマートフォンやタブレットで操作することも可能になっているドローンもあります。詳細に経路を指定することができるものや目的地を設定するだけのものがあります。ラジコンのように直接的な操作が必要がない分、操作は簡単なので素人でもドローンを飛ばすことが用意になっているタイプです。