お手入れに!スピーカーのメンテナンス方法と保管方法
スピーカーは大変繊細な機器であるために、こまめなメンテナンスが必要な製品です。購入して設置した時には良い音を楽しめるスピーカーもパーツによっては消耗して少しずつ音が劣化していきます。
いつまでもスピーカーで高音質の音響を楽しみたいのであればお手入れや、使用しないときには正しい保管は欠かせませんが、誤った方法でお手入れや保管を行ってしまうと故障の原因にもつながります。
そこでこちらでは、スピーカーのメンテナンス方法と保管方法について詳しくご紹介していきます。普段あまりお手入れをしていないという方や、最近スピーカーの音質が変わってきたとお困りの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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スピーカーのメンテナンスの必要性
スピーカーというと設置した後はそのまま使用されている方が多いようですが、繊細な機器である為、メンテナンスを行わないと音質はどんどん悪くなっていきます。
構造については関連ページでご紹介していますが、スピーカーは精密機械です。そのため目に見えない水蒸気による水分や埃、汚れには非常に弱いのです。
そのため、正しい扱い方やメンテナンスを行わなければ、音質の悪化や、最悪の場合は故障の原因にもなってしまうのです。
これを回避するためには最低でも3カ月に1回程度は掃除や手入れをしてあげる必要があります。
スピーカーのメンテナンス方法
いつまでも購入した時と変わらない音質を保てるよう、正しいメンテナンス方法を覚えていただくためにも、ここからはメンテナンスに必要なものやその手順などを詳しくご紹介していきます。
先ほどはその必要性から行わないとマズイ!という観点で説明してきましたが、メンテナンスは故障を防ぐためだけではなく、音質の向上にもつながります。
音質を維持するだけでなく、向上にもつながるのであればやる気が出る方もいると思います。ここからの内容をよく読んでぜひ実践してみてください。
スピーカーのメンテナンスに必要なもの
まずは必要なものからご紹介していきます。とは言っても必要なのは雑巾だけです。
基本的にスピーカーの清掃において埃の除去が一番の目的となるので、そのためには拭き掃除を行うことになり、必然的に雑巾や布巾となります。
ただし基本的に水拭きはしないため、一般的な雑巾でも良いですが、ダスターなど水分なしでも埃を絡めとることができるものをおすすめします。
スピーカーのメンテナンスの手順
それでは準備いただいた雑巾を使用してメンテナンスを行っていきましょう。
基本的には3つのステップでメンテナンスが行えます。
手順は少ないですが、その分1つ1つを丁寧に行うようにしてください。それでは早速その手順と方法について見ていきましょう。
STEP1:見える部分のホコリを拭き取る
まずは表面など目に見える部分の埃から取ってあげましょう。
音質に直接関係ないと思われて手を抜きがちですが、その埃が溜まって行けば内部に入り込むこともあります。見た目も悪いため、しっかりと拭き取ってあげてください。
ただし水拭きをする必要はありません。乾雑巾などで埃を取るだけで十分です。
STEP2:サランネット部分を外し、綺麗に拭き取る
続いてサランネット部分を外し、きれいに拭き取ります。このサランネットとはスピーカーユニットの前に覆いかぶさっているスポンジのような材質のネットになります。
ここはスピーカーユニットの保護のために付いているものであり、埃が必然的に溜まりやすい場所です。
サランネットは固定されておらず、一部を掴み引っぱれば取れるようになっています。ただしあまり強く引っ張ったり、爪を引っ掛けて引っ張ったりすると破損することがあるので、優しく掴んで引いてあげてください。
サランネットは外して埃が付いている前面ではなく、裏面から空気を吹きかけるだけで埃は落ちますので、息を吹きかけてあげましょう。どうしても落ない場合は、雑巾で軽く拭き取るだけで十分です。
こちらも雑巾で強く拭くと破れることがありますので、出来るだけ雑巾は使わないようにしましょう。屋外やベランダで行えば、室内を汚すことなく埃を落とすことができます。
STEP3:スピーカーのエッジ部分のホコリを拭き取る
サランネットが外れている状態で、スピーカーユニットの方にも目を向けましょう。細かい埃などが、エッジと呼ばれる部分についていることが多いです。
スピーカーユニットの盛り上がっている部分がエッジになります。雑巾の端などを持ち、エッジ部分のみを軽く擦るように埃を取りましょう。
エッジの内部はコーン紙と呼ばれる、名前の通り紙などで出来た破損しやすい材料なので、指で押さないように気を付けてください。
この部分が破損すると、音質どころから音すら満足に鳴らなくなることがあります。どうしても埃を落としたい場合は、雑巾を軽く沿わせるくらいにしておきましょう。
スピーカーのメンテナンスの注意点
さて、メンテナンス方法については以上になりますが、注意点もあります。正しい方法で行っても、ちょっとしたミスで台無しになることもあります。
そのため、注意点もしっかり把握した上でメンテナンスを行う必要があるのです。
- 水分を使わずに手入れする
- 洗剤を使わない
先でも触れていましたが、水分を使うのはNGです。例え外身であるエンクロージャー(キャビネット)が木材であっても水拭きはしてはいけません。
金属部分であればもってのほかですが、スピーカーは精密機械なので、水分は厳禁となっています。
それならばAV機器用の洗剤やクリーニング剤ならいいのでは、と考えられる方もいますが、こちらもNGになります。
こちらも水分が含まれるため、使用した場合には電子機器が壊れてしまう可能性があり、最悪もう二度と使えなくなることもあり得ます。
またメンテナンスを行う際には、事前に取扱説明書をよく読み、メーカーの推奨する方法で行うようにしましょう。
スピーカーの正しい保管方法
使用していない場合のスピーカーはそのまま置いておけばいい、とういうわけではありません。
スピーカーの劣化や故障を起こさせないためにも、保管方法にも注意をする必要があるのです。
- 埃を溜めない
- 湿度の高い場所には置かない
- 直接日光を避ける
- 雷雨の際はコンセントを抜く
- 通気孔を塞がない
- コンセントや各種コードを踏まない
上記のポイントに注意をしましょう。
埃を溜めてしまう、湿度の高い場所に置くことはスピーカーの劣化を速めてしまいます。
また直射日光もいけません。電子機器は熱にも弱いため変形などを起こし、正常に動かなくなることがあります。
雷雨の際にコンセントを抜くのは電気機器を使用する者としては常識です。スピーカーに限らず精密機器と言われるパソコンやテレビなどのコンセントは抜きましょう。
これは近くで落雷があった場合、これらの機器に高圧電流がかかることがあり、それによって壊れてしまうことがあるためです。
コンセントや各種コードを踏まないように、またどこかに巻き込んで折れ曲がった状態にしないように注意しましょう。
コンセント類は意外と意識しないと踏んでいることがあり、これによって破損することがあります。
コンセントは破損すると交換が大変ですし、その場合は修理に出さなければならなくなります。
余計な負担をスピーカーに掛けないためにも、コンセントは抜いてまとめておくか、踏まないように工夫することが大切です。