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フィールドスコープで出来る天体観測の方法と選び方

フィールドスコープで天体観測

望遠鏡の一種で、遠くにある対象物を拡大してみることができる光学器械に「フィールドスコープ」があります。野生動物・野鳥などの自然観察やアーチェリー・射撃などでの標的確認などに使用されていて、地上望遠鏡に分類されています。

同じく地上望遠鏡に分類されているものとして双眼鏡がありますが、フィールドスコープは天体観測が可能か、どのような仕組みになっているのかご紹介します。

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フィールドスコープで天体観測できる?

フィールドスコープで天体観測できる?

フィールドスコープは、野生動物・野鳥などの自然観察やアーチェリー・射撃などでの標的確認などに使用する商品ですが、あまりご存知じゃない方が多いのではないでしょうか?

地上望遠鏡に分類される商品で、同じく地上望遠鏡に分類されるものに双眼鏡があります。双眼鏡は左右両目で覗いて使用しますが、フィールドスコープは片目で観察を行う点が異なっています。

また、フィールドスコープ本体と接眼レンズを組み合わせて使用し、取り付ける接眼レンズを交換することで倍率を変えることができます。そのため、双眼鏡より高い倍率で、天体観測を楽しむことができます。

>>双眼鏡で楽しむ天体観測の方法を知りたい方はコチラ

デジスコとは?

デジカメとフィールドスコープを使って写真撮影をすることをデジスコといいます。一般的には野鳥などを撮影する手法のことを指していますが、月や星などの天体を撮影するのもデジスコの一種になります。

デジスコの撮影方法は、対物レンズにデジカメのレンズをくっつけることで撮影する方法で、コリメート撮影方法と同じ撮影方法になります。

手軽に超望遠の世界での撮影を、安い投資額で楽しむことができるのがメリットです。

デジスコで注意すべきポイント

フィールドスコープとデジカメで撮影することができるデジスコですが、デジタル一眼レフカメラに望遠鏡を取り付けるにはカメラ用のマウントアダプターが必要となります。

また、安価で手軽に撮影することができますが、絞り機能が無いので常に開放値での撮影となることや、オートフォーカスが無いなど、普段カメラの便利な機能を使用して撮影している部分も手動で行う必要があります。

天体観測におすすめなフィールドスコープの選び方

フィールドスコープでも天体観測は可能ですが、どのフィールドスコープでも大丈夫、というわけではありません。天体観測用のフィールドスコープを選ぶ際に覚えておきたいスペックについて簡単に紹介しておきます。

スペック おすすめ
口径 50㎜
倍率 10~20倍程度
形式 傾斜型

天体望遠鏡とフィールドスコープの違い

天体を観測するために作られた天体望遠鏡フィールドスコープでは様々な違いがあります。構造的な違いはもちろんですが、天体観測を行う際に気になる違いについて詳しくご紹介します。

フィールドスコープの口径

フィールドスコープは手軽に持ち運びができるサイズになっていますが、口径が大きければ取り込むことができる光の量が多くなるので、口径の大きいフィールドスコープが必要になります。

使いやすさを考えると、フィールドスコープの口径は50㎜以上のものがオススメです。

フィールドスコープの倍率

天体望遠鏡は接眼レンズを変えることで、倍率を変えることができるようになっていますが、フィールドスコープも同じように接眼レンズを変えることで、倍率を変更することができます

倍率が高くなると見やすくなるような印象がありますが、倍率を高く擦れば見える像が暗くなって鮮明な像を見ることができない、というところは天体望遠鏡と一緒なので、高倍率のフィールドスコープを購入するのは避けた方が良いでしょう。

星空を観測したいという方は10~20倍前後のものを選ぶようにしてください。倍率が高くなりすぎると、像が暗くなったり手ぶれが発生しやすくなるので、フィールドスコープの口径に合った倍率を選ぶようにしてください。

フィールドスコープの形式

フィールドスコープは地上望遠鏡の種類の一つで、「直視型」「傾斜型(アングルタイプ)」があります。

直視型はスコープ本体と接眼レンズが直線上にあるので、対象物を視野にとらえやすく複数の対象物を観測する場合などに向いています。

傾斜型は、スコープ本体に接眼レンズが斜めに接続されるタイプで、高い位置のものを観測する場合などに楽な姿勢で観測することができます。

フィールドスコープで観える範囲

フィールドスコープでどれくらい天体観測を楽しめるのか、という点ですが、フィールドスコープでは惑星などのある程度の大きさのある天体や、星雲・星団彗星などを観測することができます。

10倍から20倍での倍率で、星雲・星団などを観測し、星野観測を楽しむことができます。また、口径80㎜程度のフィールドスコープで倍率を75倍まであげることができる製品では月や金星、土星を観測することができ、金星の満ち欠けや木星の縞模様・土星の輪も確認することができます。

フィールドスコープは口径に応じて倍率を調整できるので、観たい天体によって口径を選ぶこともオススメです。

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フィールドスコープでする天体観測のメリット

フィールドスコープでする天体観測のメリット

フィールドスコープのメリットとしては、天体望遠鏡に比べてサイズが小さいため、持ち運びや取り回しが楽だということや、地上望遠鏡のため、正立像を観測することができるという点があげられます。

また、筒内に窒素ガスを充てんしているフィールドスコープが多いので、防水機能も充実している製品が多くなっています。

フィールドスコープでする天体観測のデメリット

フィールドスコープのデメリットとしては、接眼レンズを交換することで倍率を変えることができますが、使えるアイピースやアクセサリが専用品に限定されることや、プリズムを使用していることによる光学性能への影響があることがあげられます。

フィールドスコープの使い方のポイント

フィールドスコープの使い方をご紹介します。フィールドスコープは正しく使う事で、遠くの対象物をより鮮明に観測することができます。

フィールドスコープに接眼レンズを取り付ける

まずはフィールドスコープに接眼レンズを取り付けます。バヨネットマウント方式やねじ込み方式などによって取り付け方が異なります。

三脚に取り付ける

三脚座の下面にある三脚ねじ穴を使用すれば、一般の三脚に取り付けることもできます。

対象物に対物レンズを向ける

観たい天体の方へ対物レンズを向けます。正立像を観測することができるので、対象物をとらえるのが簡単にできます。

ピントを合わせる

接眼レンズを覘きながら、スコープ本体のピント合わせのリングを調整してピントを合わせます。

光害のない場所で観測

天体望遠鏡で観測する時と一緒で、光害が無い場所で観測することが大切です。少し暗闇に目を慣らしてから、フィールドスコープを覗くようにするといいですよ。

天体観測におすすめのフィールドスコープ:厳選3種

天体観測におすすめのフィールドスコープを3つ紹介します。

Vixen / フィールドスコープ アロマ52-A

現在の価格はコチラ

対物レンズの有効径が52㎜のフィールドスコープです。接眼レンズでの倍率が25倍なので、天体観測を楽しむことができます。重さも460gと軽量なので、持ち運びも簡単です。傾斜式なので、長時間の観測でも疲れません。

Nikon / FSED50ACG

現在の価格はコチラ

対物レンズの有効径が50㎜のフィールドスコープです。455gと軽量なので、持ち運びが簡単です。全長209㎜なので、手軽に使用できます。色収差を補正できる特殊なEDレンズを使用しているので、シャープな像を観測することができます。

Vixen / ジオマⅡED82-S

現在の価格はコチラ

対物レンズの有効径が82㎜と大口径で集光力に優れた直視型のフィールドスコープです。EDレンズを使用しているので、色収差のないクリアでシャープな像を観測することができます。

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