初心者必見!失敗しないヘッドホンの選び方
数多くのメーカーから多種多様なヘッドホンが展開されている現在、ヘッドホン選びで迷われる方も多いと思います。そこで、ヘッドホン選びで押さえておきたいポイントを「スペック」と「用途」の二方面からご説明します。
初心者でもわかりやすいように詳しく、そして簡単に選び方を紹介しますので、ヘッドホン選びの参考にして頂ければ幸いです。
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スペックから見たヘッドホンの選び方
まずは、スペックからヘッドホンを選ぶ方法をご紹介します。スペックはヘッドホンの機能や特徴を端的に教えてくれる重要項目です。見た目やメーカーからでは分からない点を教えてくれます。
しかし、一口にスペックと言っても表示項目も多く、どの項目をどのように判断していいか分からない方も少なくないと思います。そこで、ヘッドホン選びで「ここだけは押さえてほしい」というスペックの重要項目と、その見方についてご説明します。
形式
型式は、「ハウジング」と「ドライバーユニット」の種類を示すスペックです。例えば、型式には「オープンエアーダイナミック型」と書かれています。これが示すのは、ハウジングが「オープンエアー」でドライバーユニットが「ダイナミック」のヘッドホンということになります。
まず「ドライバーユニット」についてですが、気にする必要はありません、なぜならほぼ全てのヘッドホンはダイナミック型だからです。稀に「コンデンサー型」というヘッドホンもありますが、その場合は専用アンプが必要なヘッドホンだとお考えください。
重要なのは「ハウジングの構造」です。ドライバーユニットは見た目や耐久性だけではなく音質も左右する非常に重要なポイントです。ヘッドホンのハウジングには大きく分けて2種類に分類されますので、その特徴と選び方についてご説明します。
外での使用がメインならクローズド型
外での使用がメインの方にはクローズド型がおすすめです。クローズド型とは音を発する振動板と耳の間の空間が密閉しているヘッドホンのことです。特徴としては遮音性が高く、力強い重低音が魅力です。
一方、密閉性が高いので音がこもり、長時間の使用には向いていないともいえます。外でも気軽に音楽を楽しみたい方におすすめです。
室内での使用がメインならオープンエアー型
室内での使用がメインの方は、オープンエアー型がおすすめです。クローズド型とは逆にハウジングが密閉していないタイプです。振動板へのストレスがかからないので、開放的でクリアな音質が特徴です。
高温がクリアに聞こえ、音がこもらないので長時間の使用に適しています。しかし、音漏れが非常に大きいので室外での使用には向いていません。
ドライバ口径
ドライバ口径とは、ドライバーユニット内にあるダイアフラム(振動板)の大きさを示しています。ドライバ口径の大きさに比例して音質が良くなると言われており、ヘッドホンではφ30mmから53mmが一般的です。
しかし、ドライバ口径が大きいと強度を保つ為に重くなるので、早い振動が必要な高音域が苦手になりやすいという側面もあります。ですので、一概に大きければ大きい程良い良い訳ではありませんので、ヘッドホンを選ぶときは「大きい方が少し音質が良いかも」ぐらいの認識でお考えください。
音圧感度(出力音圧レベル)
音圧感度とは、簡単に言うとヘッドホンの音の強さを示す数値です。つまり、この数字が大きい程同じボリュームでも大きな音を得られるということです。出力の小さいポータブルプレーヤーでの使用を考えている方は、この数字が大きなヘッドホンを選ぶことをおすすめします。
また、この数値はメーカーによって算出方法が異なる為、多少の誤差はあります。おおむね「3dB/mW」以上数字が異なれば、聴覚上の差を感じることが出来ます。
インピーダンス
インピーダンスとはヘッドホンの電気抵抗の大きさを示す数値です。音圧感度と同様に音の大きさに影響を与える項目ですが、インピーダンスはその値が小さい程最大音量が大きくなります。
出力の小さいポータブルプレーヤーでの使用を考えている方は、この数字が小さいヘッドホンを選ぶことをおすすめします。
用途別のヘッドホンの選び方
ヘッドホンは使用場所や用途によって選び方が異なります。そこで、ヘッドホンの用途別に選び方をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
室内用ヘッドホンの選び方
お部屋でゆっくりと音楽を楽しむヘッドホンを選ぶなら、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- オープンエアー型
- 大型ドライバー搭載
- 音質重視なら長いケーブル。利便性重視なら無線
- アラウンドイヤー
- レザーかベロアのイヤーパッド
長時間の使用でも疲れない付け心地の良さと、音質を重視した大型のヘッドホンが室内用ではおすすめです。利便性を考えてケーブルは長めがおすすめです。
外用ヘッドホンの選び方
外でも気軽に音楽を楽しむヘッドホンを選ぶなら、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- クローズド型は必須ポイント
- 小型・軽量
- ノイズキャンセル機能があればなお良い
持ち運びの利便性を考えた小型・軽量タイプがおすすめです。また音漏れの点から、クローズド型を選ぶの必須ポイントです。周囲の音が気になるのであれば、ノイズキャンセル機能が付いたヘッドホンを選べばよいでしょう。
DTM用ヘッドホンの選び方
まず、DTMとはDesk Top Music(デスクトップミュージック)の略であり、パソコンを使用して音楽を作成編集する事を指します。DTM用のヘッドの選び方ですが、大前提として「モニターヘッドホン」を選ぶことになります。
「モニターヘッドホン」とは、普通のヘッドホン(リスニングヘッドホン)とは異なり、特定の周波数が強調されていないヘッドホンです。つまり、フラットな音を出すということです。
そのため、聞き心地や音の広がりなどはリスニングヘッドホンに劣りますが、1つ1つの音を聞き分けることが出来るので、音楽制作に向いているのです。モニターヘッドホンの選び方としては、クリアでフラットな音質という点は大前提ですが、他にもポイントがあります。
それはヘッドホンの耐久力と付け心地です。長時間の使用が想定されるDTMでは、すぐに付かれるようなヘッドホンは適していません。耳への負担が少ない物を選ぶべきです。また、頻繁にヘッドホンを変えていると音の感覚がズレる心配がありますので、長持ちする耐久性の高いヘッドホンがおすすめです。