こんなに違う!ドローンの機種による性能比較
非常に多くの種類があるドローン。価格が違えば性能が変わるのはもちろんですが、ではどの程度違うのか。何となくではなくわかりやすいように項目ごとに数値化した一覧を用意してみました。
ドローンによって性能がまったく違うので、ドローン選びの際には用途に注意する必要があります。特に空撮の場合はカメラの性能やドローンの飛行可能時間などによって撮りやすい機種や撮りづらい機種もあります。ドローンによってどれくらい性能が違うのかチェックしてみましょう。
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ドローンの最大ネットワーク範囲の比較
機種名 | ネットワーク範囲 |
Rolling Spider | 20m |
HUBSAN X4 HD | 100m |
Galaxy Visitor 6 | 100m |
RC EYE One Xtreme | 120m |
Bebop Drone | 250m |
Phantom2 | 1000m |
Inspire1 | 2000m |
Phantom3 Professional | 2000m |
※Bebop Droneはskycontrollerを使用すれば2kmまで飛行可能
空撮を目的としたInspire1とPhantom3 Professionalに関しては、やはり価格が高い分性能も非常に高いです。飛行距離が他のドローンに比べてずば抜けています。本格的な空撮をしたいなら性能が高いことに越したことはありません。
しかしBebop DroneやGalaxy Visitor 6のように範囲がそこまで広くない機種でもFPVを含めた空撮を楽しむことができます。どのように空撮を楽しみたいかによって必要な性能は変わってくるでしょう。
ドローンの飛行可能時間の比較
機種名 | 飛行可能時間 |
HUBSAN X4 HD | 約6分 |
RC EYE One Xtreme | 約7分 |
Galaxy Visitor 6 | 約7分 |
Bebop Drone | 約11分 |
Phantom3 | 約23分 |
Phantom2 | 約25分 |
Inspire1 | 約18分 |
S1000+ | 約15分 |
1番下のS1000+が1番高価で性能が高いドローンではありますが、だからと言って飛行時間が1番長いわけではありません。性能が高い分電力消費が多い場合は多々あり、性能と飛行時間に関してはPhantom3がバランスがいいドローンと言えるかもしれません。
しかしながらInspire1やS1000+のようなドローンでなければ撮影できない景色もある為、どの程度空撮をしたいかなど飛行時間とのバランスを考えることが重要といえます。
ドローンのバッテリー容量の比較
機種名 | バッテリー容量 |
HUBSAN X4 HD | 380mAh |
Galaxy Visitor 6 | 700mAh |
RC EYE One Xtreme | 800mAh |
Bebop Drone | 1200mAh |
Phantom3 | 4480mAh |
Inspire1 | 4500mAh |
Phantom2 | 5200mAh |
S1000+ | 10000mAh |
※Bebop Droneはバッテリーが2本付属していますが1本分の数値になっています。S1000+はバッテリーが別売りなので20000mAhのバッテリーを使用することができます。
当然性能が高いS1000+のバッテリー容量が1番多いですが、上記の飛行可能時間と比較すると消費電力が多いのがわかります。ペイロードが10kgとなっているので重いカメラなどを搭載させた場合はさらに電力消費は多くなるでしょう。
Phantom3とInspire1を比べてもバッテリー容量がほぼ同じなのにも関わらず、上記飛行可能時間と比較するとPhantom3の方が約5分飛行可能時間が長くなっています。HUBSAN X4 HDでもわかるように、高性能なドローンほど電力消費が大きく、高性能などではないドローンの方が電力効率が良いことがわかります。
ドローンのカメラの解像度比較
機種名 | カメラ解像度 |
Galaxy Visitor 6 | 720p/130万画素 |
HUBSAN X4 HD | 720p/200万画素 |
Bebop Drone | 1080p/1400万画素 |
Phantom3 | 4K/1200万画素 |
Inspire1 | 4K/1200万画素 |
RC EYE One Xtreme | カメラ無(別途搭載可能) |
S1000+ | カメラ無(別途搭載可能) |
ここでもリーズナブルな価格のHUBSAN X4 HDよりも、高性能で本格的な空撮を可能にしているInspire1やPhantom3のカメラの方が高性能なのがわかってもらえると思います。4Kの映像をそのままの品質で再生できるかは置いておいて、美しい映像として録画して残しておける魅力は非常に大きいでしょう。
S1000+はカメラは搭載しておらず後から自分の好みのカメラを搭載させることができます。これはS1000+だけに限った話ではないので、自分好みのカメラを載せたいこだわりのある人はカメラが標準搭載されておらずペイロードが設定されているドローンを選ぶようにしましょう。ちなみにS1000+はペイロードが10kgもあるので、ジンバルの重量を含めても本格的な一眼レフなどを搭載させることも可能です。
ドローンの性能比較まとめ
上記の一覧をまとめると、まず高価で高性能だからといって飛行時間が長いとは限らないこと。これは単純に消費電力が多かったり積載している装備が重かったり、追加で搭載した際などはさらに短くなる計算になります。逆にできることが少ない小型のドローンについては、バッテリー容量が少ないにも関わらず高性能なドローンよりも飛行時間が長くなっています。
やはりピーキーになればなるほどどこかしらにシワ寄せがいってしまうので、Phantom2のようなバランスが取れた機種が1番コストパフォーマンスが高いのかもしれません。しかしながら高価で高性能なドローンでないと撮影できない景色もあります。逆に手軽に操縦を楽しみたいだけならリーズナブルなドローンで十分事足ります。
ドローンの性能や価格などももちろん重要なファクターではありますが、まずは自分のドローンの用途やどこまでその用途を突き詰めたいかを事前に決めておいたほうがドローン選びの失敗も少なくなるのではないかと思います。